留置場・拘置所・刑務所どこが一番きついか。 | 刑務所体験記&更生道

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刑務所を出所して半年、刑務所内の現実、出所後の苦難と更生の道を辿るドキュメントブログです。

 

 

 

 

 

最近も忙しくメッセージを見ておらず、メッセージいただいた皆さん申し訳ありません。

 

今日全ての方々に返信いたしました。

 

私のような者で役立つことがあれば、今後も遠慮なくメッセージください。

 

留置場・拘置所・刑務所どこが一番きついか。

 

よくそんな話を耳にする。

 

逮捕から留置場・拘置所・刑務所の流れになるが、一番しんどいのは逮捕直後から警察・検察の取り調べ、その後の裁判時期。

 

実刑確実であるなら刑務所に早く降りた方がどれだけ楽かと思う。

 

自分の犯した罪と一番向き合わなければならないのが取り調べに裁判中、自分が犯した罪とは言え、かなりメンタルがやられる。

 

犯罪者は皆弱い、弱いが故に罪を犯す。

 

私もそう、自分の弱さがそうさせた。

 

裁判の判決理由など覚えてもいない。

 

異常なまでに孤独を感じる。

 

皆が敵に見える。

 

実刑で構わないから一刻も早くこの場を離れたいと思った。

 

裁判から拘置所に戻った時、心から安堵する自分がいた。

 

また、刑務所で過ごしていた時期、他の刑務所に移送となることがあり、私は公共交通機関を利用し移送された。

 

久しぶりの娑婆を見て舞い上がるかと思ったが、その逆で娑婆の匂い、空気、音、色の全てが苦しく感じた。

 

娑婆の人間が異国の者のように感じ、これまた一刻も早くムショにたどり着きたいと感じた。

 

移送先のムショに着いた時の安堵感はなんとも言えず複雑な心境だった。

 

要するに完全にムショが生活空間となり、ムショの世界に馴染んでいたのだ。

 

入所当時はあれだけ不安を覚えたムショが、住み慣れた場所になってた。

 

人間は環境に順応する。

 

この頃にはムショの生活にも慣れ切り、一番大変な人間関係も構築され、ムショ生活に不安要素はそれほど感じなくなっていた。

 

もちろん、ムショに戻れば娑婆に出たいと願うが、娑婆に戻ると時にムショの方が楽だったとさえ思う。

 

ムショの方が楽だったと感じる一番の要素は何か?

 

それは、ムショでは生活や金で悩むことがない。

 

受刑者の多くは経済的な余裕や自制がきかなかった者達、娑婆では自分で仕事、住む場所を探し、自分の力で金を稼ぎ誘惑が多い中で自制し生活しなければならない。

 

それができない者達がムショに入る。

 

ムショではそういった誘惑も借金もギャンブルも薬物もなにも強制的に出来ない。

 

ただし仕事、住む場所があり、医療費無料、三食付きの土日祝日休み。

 

厳しい規律はあれどストレスは人間関係のみ。

 

ある意味、人間らしく健康でいられる。

 

そういった部分では、高齢受刑者・障がいを持った受刑者にはムショの方が楽だと感じるかも知れない。

 

話しが逸れたが、ムショも住めば都といったところ。

 

一番きついのは、逮捕から裁判までの期間だろう。

 

ちなみに留置場・拘置所どちらがきつか?

 

これは個人差があるだろうが、留置場より拘置所の方がはるかに規律が厳しい。

 

拘置所の処遇は刑務所のそれに近い、冷暖房もない、テレビもない。

 

留置場にもテレビはないが、私が過ごした留置場は空調が管理され快適だった。

 

拘置所は夏は暑くて眠れず、冬は寒くて凍える。

 

留置場から拘置所に移送される際、担当刑事から拘置所は厳しいから身体に気をつけろよって言われたことを思い出す。

 

私個人としては、拘置所が一番辛かった。

 

これから犯罪を犯そうなど思っている方には、思いとどまることをお勧めする。笑。

 

もちろん、刑務所など一生縁のない場所であることが望ましい。

 

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