長らくお休みしてしまいました。
仕事に追われているうちに8月があっという間に終わり、気付けば9月・・・
そして、先週の半ばに、闘病友達のMちゃんが亡くなりました。
27歳の若さで。
本当に無念で悲しくて悲しくてたまりません。
先週半ば、Mちゃんの携帯から電話がきました。
電話に出ると、男性の声・・・
「Mの旦那の○○と申します。突然なんですが、昨日のお昼過ぎにMが亡くなりました。
ゆきんこさんのお話をいろいろ聞いていました。
飲みに行ったこと、ディズニーに行ったこと・・・
ゆきんこさんにもらった、首輪(愛犬用)をすごく大事にしていました。
本当に良くして下さってありがとうございました。」
と、突然の連絡に頭が真っ白になりました。
Mちゃんは以前の職場の後輩ですが仲良くなり、ワンコ友達となり、
ガンの種類は違いますが半年違いでお互いにガンが見付つかり闘病友達にもなり、
お互いに励まし合って来た、かわいい妹のような存在でした。
Mちゃんは茨城、私は前職を辞めてから静岡に戻って来たので、ここ2年半はメールで連絡を取り合っていました
私の方が先に甲状腺ガンになったのですが、Mちゃんは私の半年後に肺ガンが見付かり、見付かった時にはすでにステージ4で骨と卵巣に転移していました。
私に病気を教えてくれたのは、Mちゃんが宣告を受けてから半年後。
半年前、Mちゃんから入籍報告が来たのですが、それは宣告をされてから旦那さんがプロポーズしてくれたのです。
メールには
「認めてくない自分がいて、なかなか言えなかったんだけど
実は半年違いで肺ガンになっちゃって
手術ができないから抗ガン剤でがんばってるよ
こんな私に結婚を申し込んでくれた旦那に感謝」の内容。
このメールをくれるまでの半年間、どんなに葛藤して悩んだかと思うと涙が溢れました。
このメール以来、私たちはガンの闘病友達にもなりました。
抗ガン剤の副作用があり、体調が優れない日々が続いていましたが、
「骨と卵巣のガンは消えたので良くなってる 会いたいたい
」と言ってくれたので、
体調がいい日に茨城まで会いに行きました。
今から1年5ヶ月前のことです。
1年半ぶりに顔を会わせました。
「毎日家にいるから太っちゃった 骨と卵巣のガンが消えたけど肺の原発だけが消えないんだよね
でも大きくはなってないから寛解期って言われた
」
と、ニコニコしていて、病気と感じさせない明るさで、私が勇気と元気をもらいました。
これが最後に見た笑顔になりました。
それからはメールのやりとりをしました。
Mちゃんはいつも明るいメールで前向きで、自分の病状の方が重いのに私のことを心配してくれて支えてくれました。
今年の5月には「仕事復帰するよ」とメールが来ました。
私は“ガンが落ち着いて、働けるまでに回復したんだ”とすごく喜び、
最近メールが来ないのは仕事を再開して忙しいのかな?と思っていました・・・
元気かな??メールでもしてみようかな??と思っていた矢先に、旦那さんからの突然の連絡がありました。
大きなショックと悲しみで泣きました。
旦那さんは気丈に話してくれていましたが、悲しみを必死で堪えている声なのがわかりました。
5月の仕事復帰は体調が悪くて行きたくてもままならなかったこと、
5月に新婚旅行に行けたこと、
Mちゃんには言わずにいたが脳転移、肝臓転移もあり7月に余命1ヶ月と言われ、念願の愛犬との初旅行に行けたこと、
8月に様態が急に悪くなり起きれなくなったこと、
連絡しようと思ったが私のガンへの不安を増強させては・・・と思い、このような形になってしまったこと…を話してくれました。
働きたい気持ちはあるのに身体が動かないMちゃん、宣告を受けて旅行をプレゼントする旦那さんの気持ちを考えると本当に辛かったと思います。
お通夜に参列すると、たくさんの思い出の写真や思い出の品物がありました。
病気になってからの写真もニッコリ笑顔で、本当に強い子なんだなって尊敬しました。
旦那さんと映っている写真は、どれも幸せいっぱいな笑顔をしていました。
遺影の写真も、大きなツバのストローハットを被って、めっちゃ笑顔でピースをしていました。
八重歯があって色白でかわいい笑顔のMちゃんですが、一段とかわいい笑顔でした。
旦那さんに電話では
「身体はかなり痩せてしまったんですが、顔はあまり痩せなかったので眠っているようです」と聞いていたのですが、1年5ヶ月ぶりの顔は細く小さくなっていました。
顔より身体は細くなってしまっていることを思うと、“本当に辛く大変な思いしてよくがんばったね”と思い、涙が止まりませんでした。
大好きなピンクの洋服を着て、ウェディングベアーの女の子が頭元にありました。
お姫様が眠っているかのようなお顔をしていました。
そして帰りに旦那さんが、Mちゃんのお母さんに私を紹介してくれました。
初めてお母さんにお会いしました。
Mちゃんから私の話を聞いていたようで、
お礼を言ってくれて、辛くて辛くて仕方ないはずなのに気遣って、私の病気の心配、愛犬の体調を聞いて下さり、泣きながら話し、私にとってのMちゃんの存在を伝えました。
最後に、
「頂いた首輪はウェディングベアーの男の子に付けて大事にしています。今後も大切にします。
ゆきんこさんはMの分まで、がんばって生きて下さい。無理せずに身体を大事して下さいね。
本当にお世話になりました。」
と、声にならない声で言って下さいました。
Mちゃんのお母さんの気持ちが心にしみました。
旦那さん、お母さん、ご家族の気持ちを思うと、とてもいたたまれなくなりました。
素敵な旦那さん、優しいお母さんの支えがあったからこそ、ここまで頑張れたんだと思います。
親しい友人の死は初めてのことなので、悲しみとショックがとても大きいです。
約1週間経つ今でも信じられません・・・
Mちゃんに会いたいし、話がしたい、八重歯のかわいい笑顔が見たい・・・気持ちの整理がつきません。
Mちゃんのお母さんが言ってくれたように、私はMちゃんの分まで頑張って生きます!!
Mちゃん
2年弱の闘病生活は
私が想像する以上の計り知れない辛さ、苦しみ、悲しみ、葛藤があったよね。
言葉では言い表せないくらいに、大変で辛かったよね。
どんな治療の時でもいつも明るくて前向きなメールで弱音を吐かず、小柄な体で本当に本当に良く頑張ったね。強かったね。
最期まで頑張ってえらかったね。
素敵な旦那さんに出逢って愛してもらえて、支えてもらえて幸せだったね。
私より病状が重かったのに、いつも心配してくれて、励ましてくれてありがとう。
すごく支えになったし、嬉しかったよ。感謝してもしきれないよ。
本当にありがとう。
Mちゃんの八重歯のかわいい笑顔、いつまでも忘れないよ。
Mちゃんの分までガンと闘うよ。Mちゃんの分まで生きるよ。
Mちゃん、本当に2年間よく耐えたね。よく頑張ったね。
天国でゆっくり身体を休めてね。
本当にありがとう。