マリアが聖霊により神の御子を宿したことを

大天使ガブリエルから告げられます。

その洞窟跡に受胎告知教会が建てられました。

 

 

教会は祈る場所。

そして美術館だと思っています。

そこにいわゆるパワーがあるとしたら、

人々の祈りが集まったパワーであり、

特別なパワーを感じに、求めに行くのは違うと思うのです。

「感じたい」というのは意図的です。

 

ただ、時々、場所と共鳴することはあります。

それは意図的ではなく、ふわっと胸の奥から湧き起こるような。

 

ナザレの受胎告知教会に足を踏み入れた時から、

頭の中でモーツァルトの『アヴェ・ヴェルム・コルプス』が流れていました。

脳内BGMです。

そして、ガブリエルが出現されたという洞窟跡で、胸の奥がふわっと。

 

 

娘の小学校で6年間、保護者聖歌隊に入っていました。

クリスマスにはイエスの生誕劇(クリスマス・ページェント)が行われ、

大天使ガブリエルがマリアに御子を宿したことを告げるシーンがあります。

 

もう十数年も前のこと。

懐かしく、愛しく、ありがたく、

そして、過ぎ去っていく時がせつなく。

 

NYから参加した娘とこうしてこの場所を歩けること。

これが祝福なのだと思えたとき、

またあふれるものがあったのでした。

 

『アヴェ・ヴェルム・コルプス』

https://www.youtube.com/watch?v=q8dMErpx754