今回のイスラエルは、赤塚高仁さんのナビゲートによる入江富美子さんの「へそ道」の皆様のグループに参加させていただく旅でした。
旅は誰と行くかということが大切です。
聖書を「足で読んだ」赤塚さんのご案内は、誰も知らなかった「イエスという一人の男」の人生を通して自分を見つめる時間になりました。
特別な宗教は信仰していませんが、「知る」ことは大切です。
五感で感じ、心を震わせ、そして知る。
そこに言葉を与え、命を吹き込む。
だからこそ、生きた言葉で伝えていくことができる。
・・・しかし、イスラエルへは、そう簡単に行かせてもらえませんでした。
10月25日、豪雨のために千葉方面への交通は運休に。
新宿から成田エキスプレスで行くはずでしたが、唯一動いている京成で行こうと日暮里へ移動するも、チケット売り場は何列もの長い列。これでは間に合わないとタクシーで向かうことにしました。
私たちの前に並んでいた人たちが乗ったタクシーの運転手さんは、
「成田へは5時間はかかりますよ。今日は無理ですよ」
と言いました。
高速道路も通行止めになり、一般道も渋滞で動かないと。
次に来た運転手さんにそのことを伝えると、
「では、ずっと下の道を通って行くだけ行きましょう」
と、快く乗せてくれました。
以前、営業で千葉を回っていたという運転手さんは、空いている道、混雑の少ない道を通る行き方をプランし、出発の1時間半前に成田空港に着くことができました。
もうここから旅が始まっていました。
困難を困難としてのみで捉えるか。
困難をどのように超えていこうか、チャレンジするか。
ピンチは武勇伝に。
いばらの道こそ、花道。
出会った運転手さんのおかげさまです。
「でも、道はあるわ」
ミュージカル『RENT』の第二幕でのジョアンヌの台詞です。
私はこの言葉が大好き。
八方塞がりになっても、もうやっていけない・・・と思っても、
「でも、道はある」
何度も、自分に言い聞かせました。
たった7文字の言葉でも、人生は変わるのですね。
赤塚高仁さんと。
エルサレムのシオンの丘にある「最後の晩餐」をされた場所にて。
中は大混雑。
とてもその中に入っていくことはできませんでした。
私たちの横で、失神している人。
何もないお堂のような部屋で、イエスと弟子たちは床に座り最後の食事をされました。そして弟子たちの足を洗い、愛を残るところなく示されたのです。