杏里のコンサート、相模大野グリーンホールへ。
満員の大盛り上がり、うれしかった。
杏里の歌を書き始めて、31年。
時間は不思議です。
31年という年月はそれなりにすごいのですが、
ついこの前のことのよう。
そこにいつも歌があったというのも、
時間を忘れさせてくれることにつながるのかもしれません。
アンコールはSummer Candles。
これは1988年の作品です。
結婚式で歌ってもらえるようなバラードを書きたいと思ったところ、
この歌は、その当時の結婚式のスタンダートになりました。
レコーディングは、ロサンゼルスで行われました。
メルローズの…スタジオの名前、忘れてしまった。
翌年もそこのスタジオだったのですが…。
いちばん最後の四小節を、たぶん一時間近く録ったと思います。
杏里が納得するテイクがとれずに、何度も何度も歌い直して。
このレコーディングから29年。
今もまだ素敵に聴こえてくるのは、
きっと、美しい歌と声と、多くの人に愛されているからですね。
ありがたいなあと思います。
作詞家人生の宝物をたくさんいただいています。
杏里に歌詞を書くときにいつも思っていること。
杏里のかっこよさが引き立つ歌詞であること。
きらきらとしていること。
ゴージャスであること。
この「きらきら」と「ゴージャス」は外見的なことだけではないのです。
ハートのきらきらと、精神的ゴージャス。
ここを掘り下げていくのが、杏里の歌詞をかく醍醐味。
そして、コンサートでオーディエンスの気持ちがひとつになるとき、
言葉がこうして届いているんだなあ、と実感できるのです。
作詞家は、縁の下の隠花植物ですから。
たまにコンサートなどで表に出るとまぶしい。
秋には新曲のバラードをお届けできます。
お楽しみに!
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