●三連休の中日に箱根へ

三連休の中日に箱根へ、それもお正月明けの箱根に行くのは無謀、ということを今回学びました。元箱根へ着くまで、たぶん台湾へ、もしかしたら香港まで行けたかも。。。とはいえ、参拝をし、温泉に入り、とてもいい時間を過ごすことができました。
そして帰り。箱根の道、進まない。。。
交通状況その他に精通している義弟が、
「お姉さん、御殿場から２４６で帰りましょう」
と、私の人生で一度も考えたことのなかった「高速を使わない箱根旅」。
「２４６って、そのまま走ったら玉川高島屋に着くの？」
ということで始まった２４６の旅。
知らない地名、そして遠くにはまだ渋滞地帯に入っていない東名高速の明かりが。
「東名、空いてるね」
「お姉さん、いまに渋滞を見ることができますから」
東京88km。
用賀まで20km引くと、68km。
何もお店もない一本道。
「そうよ。ここ、アメリカだと思ったら気が楽かも。ここはアメリカ！」
「由美ちゃん、ここ、日本だから」
と冷静な姪のひとことにも、（そうよ。アメリカで68kmなんてすぐだわ）と自分を励ます。
お腹が空いて、どこかでごはんを食べることになり、街道沿いの和のファミレスに。
「小田急線で言うと、ここはどこですか？」
と、お店の人に不気味な質問をする。
「渋沢です」
「しぶさわー！！」
いつも電車の中で見る路線図で、たぶん一生行くことはないだろうと思っていたエリアに衝撃を受ける。
それから私の心はほぼ並走する、生まれたときから共にある小田急線に重ねあわせ、
「あいこういしだーー！」
といちいち反応。
「由美ちゃん、もう小田急線にこだわるのはやめなよ」
という冷静なひところに空しさを感じながら、ふと東名方面に目をやると、
「渋滞してない、、、、」
ナビを見ると、私たちを追い抜くように渋滞の赤い線が消えて行く。
「渋滞」が、こちらにライバル心を燃やしていることは明らか。
「いや、必ず、渋滞見られますから」
という義弟に、若干の焦りが見られます。
車内はほとんど「各駅停車の旅」「路線バスの旅」状態で、くだらないことを言い合ってげらげら笑っていました。
「見たこともないファミリーレストランがいっぱい」
「見たこともないファミリーレストランを数えているという、人生にまったく役に立たないことをしている私って何？」
いろんな思いが湧き起っては、流れていくその先、２４６渋滞。
結局、横浜から東名に入り、ひとっ飛びで家に着きました。
２４６の旅も、悪くありません。
ただし、やはり旅は誰と行くかが大切でございます。。。