オ〇ンパス事件については,経営者のバイブルともいえる「サムライと愚か者 オ〇ンパス暗躍事件」という本がある。

 オ〇ンパスは如何にして・・・・上場回避手段をとったのか? 経営者としては目を見張るものがあると思います。

ネタバレとしてオ〇ンパスのしたことは
 ①金の糸目をつけずに徹底的にマスコミを味方に付けること。
 ②不正経理事件に関与した金庫番を即時,海外に異動させた。
 ③社内コンプランアンス部門は会長直轄として内部告発は自分で握りつぶせる環境を整える。
 ④一連の買収がおかしいのではというと監査法人の指摘を受け、外部の会計士や弁護士に作成させた報告書があるが、そのメンバーも大甘に評価しそうなヒトを選んだ。
 ⑤事件発覚後の第三者委員会の委員も、都合のよい報告書を書いてくれそうなヒトという観点から選んだ。
 ⑥告発犯人探しのために表紙のマル秘の位置を微妙に変えたり、文面を変えたりした。

 とにかく上場廃止にならないよう一心に企業防衛をしたことが,裏目に出た事件だった。

 サムライというのは告発者だろうが・・・・経営者から見れば「狼藉者」である。 とにかく経営者は自らの地位や名誉を守らなければならない。

 企業側顧問には通常,警察の刑事事件経験者であるOBが配置されている。 警察情報は大事な情報源であり,経営者にとって社内の犯罪者を捕まえるために高額な顧問料を支払っている。

 また,警察OBは企業防衛の要として活躍(暗躍)しているのである。

 オ〇ンパスは長年にわたって財務内容を偽っていたのだから、その間の株価形成を歪め、国内外の多くの投資家の判断を誤らせて大損させたにもかかわらず,上場廃止を免れた。 これについては多くの政治家や官僚がかかわったことだろうと推察する。

 名誉ある藍綬褒章を受章したワンマン経営者の末路として,金融商法取引法で逮捕される結果となった。

 貧者の武器として告発は有効であるが・・・・・経営者が逮捕される事態となったオ〇ンパスの従業員はかなり苦しい思いをしたと思う。

 何が悪かったのか? 菊川氏は考えただろうが・・・・彼の取り巻き連中の逃げ足は速かったみたいだ。

 罪を被るのだから・・・・・菊川氏を支援して不正経理に加担し,一緒になってもみ消しの努力をした従業員は追い腹切るような忠臣ではなかったようだ。

 経営者は罪のすべて被る勇気で不正経理を主導しなければならない。 でも,この経営者・・・単なるおバカと言えばそうだとみんなが思う。(苦笑)