最近、雪国では「無落雪住宅」の建築が増えている。
この無落雪住宅を建てたユーザーに話を聞くと、とんでもない事実が・・・・
建設会社の勧めで無落雪住宅を建てたユーザーに悲劇が訪れている。
無落雪住宅とは、屋根に積もった雪を下ろさなくて良い住宅の事。
雪国で見かける屋根が四角い(トタンが見えない)住宅のほとんどが、無落雪住宅。
これは、雪国で少ない土地に、大きめの家を建てるための苦肉の策なのである。
大きめの家とは、建築コストがかかる家、すなわち建設会社に大金が入る家となる。
建設会社は、売上高を上げようとして、小さな土地に大きな家をしきりに勧めてくる。
無落雪住宅の概要
屋根に積もった雪を住宅の排熱で溶かし、排水ダクトを通して排水するという構造。
一見便利なように見えるこの構造こそ、まさしく「落とし穴」なのである。
この家の一番の問題は、省エネ住宅ではないと言う事。
部屋で使った暖房の排熱を融雪に使うと言う事は、部屋の熱を天井裏に逃がしてやると言う事でもある。
だから、無落雪住宅の天井裏には、断熱材が入っていない。入っていてもお情け程度。
暖房で温まった空気が一番逃げるのは窓ではない、天井なのである。
ここで問題なのが、建築屋の思惑。
本来なら、無落雪住宅とは、雪の重みに耐える住宅なはずである。
しかし、雪の重みに耐える住宅を建築するには、柱や梁など基本構造体をそれなりに太い、強度の高い資材を使わなくてはならない。強度の高い資材を使うと当然建築コストが跳ね上がる。=高くて売れない住宅 となる訳だ。
そこで、姑息な建設会社が思いついたのが、上記の様に住宅排熱を利用して融雪を行う事により、耐荷重を下げるという手法。
この一見素晴らしい住宅のように思えるシステムにだまされたユーザーがなんと多い事か。
いくら暖房を使っても、温かくない住宅
電気料金や灯油代が安かった時代には、こんな素晴らしい住宅を建ててくださった建築会社様ありがとう!
と言っていたユーザーが、今はだまされたと後悔しているのである。
聴き取りしたユーザーの声
〇温かい家が欲しくて床暖房にしたが、部屋が一向に温まらず、電気代が月15万円超え。あまり高くて今は使っていない。
〇オール電化で、暖房はエアコンのみで建設したが、エアコンの能力が低く、部屋が一向に温まらない。
(当然である。天井から暖気がバンバン抜けていけば部屋は温まらない)
〇家中、オールフローリングにしたが、エアコンが効かないため、フローリングにコタツで生活している。
色々な人に無落雪住宅の事を聞いたが、結局のところ、石油ファンヒーターを使っているというのが最も多い返答であった。
これ、不思議ではないか?
高気密の住宅では石油ファンヒーターは酸欠になるから使用出来ない。
本当に高気密の住宅で石油ファンヒーターを使うと24時間換気をONにしても10分もしないうちにストーブの換気アラームが出てストップするのである。
それが無落雪で高気密住宅と言って建てた新築住宅で使えるのである。
これ、全く高気密住宅ではないと言う事、24時間換気は必要ないと言う事。
もしや、あなたの高気密住宅でも石油ファンヒーターが使えるのでは・・・・
無落雪住宅の落とし穴とは
無落雪住宅は暖房・光熱費がかかるエネロス住宅である。
全てが、エネロス住宅というわけではない。中には本当の高気密・無落雪住宅を提供する良心的な建設会社もあるだろう。
(決して坪単価は安くはないが)
だか大抵は、建築コストを抑え、建設金額を上増ししたいだけの建築会社が多い。
結果的には、建築主(注文者)の問題となるのだが、今は
住宅ローンと光熱費で家計が火の車のユーザーが激増しているのである。
雪下ろしが必要ない、それを売りにしている建設会社には十分に注意が必要である。
建ててから、泣きを見るのはあなた だから。
一つ書き忘れたが、雪を溶かした時に出る水を排水するための排水管の凍結を防止するための保温ヒーターは暖房よりも電力を使うのだ。そのため何にもしなくとも電気代はうなぎ上りとなる。
建てからの電気代の事など、建設会社はどうでも良い事。
建設会社のホームページにもそんな記載はほとんどない。
記載しない会社は、注意が必要かも・・・・家を建てる前に『断熱等級』の確認を忘れずに。
