月曜日に小中学校の終業式が終わり、通知表が返ってきた。
で、火曜日。
長男キレネンコ(高3)と次男ルイージ(高1)の成績表も郵送されてきた。
ルイージに関しては安定の低空飛行。
赤点は無いのでそこは心配要らないが、転課試験を受けたいといってるのにこの成績ではかなり厳しい。
まぁ、ダメなら卒業までその課ですごせばいいだけのこと。
ルイージの人生はどうにかなるだろ。
キレネンコの成績表。
封を切るときは毎回ドキドキする。
過去の事例があるもので…。
0点を取ってきたり、出席日数がかなりやばかったりとか…。
見た後即座にかみさんと今後についての打合せをしないといけない状態になる。
今回は赤点3つ。
まぁ、今回は比較的穏やかに成績表を見ることが出来た。
…しかし。
担任の先生からのコメントは辛辣。
もう、先生の不満がにじみ出ているようで…(笑)
出来るのにやらない。
やるべきことをしない。
おおむねそんな感じの怒りが感じられる。
でも、最近思ったんだよね。
よくよく考えると、長男も軽くではあるが精神的な部分で診断を受けた部分がある。
幼稚園・小学校低学年のときは色々な出来ないことがあり、世話好きの女の子達に囲まれてハーレム状態になってたし…。
小学校高学年のときは担任の先生と週一回、机の片付けを一緒にしてもらって、机の中に保護者へ渡すプリントが残っていないかチェックを兼ねて片づけをしていたし…。
中学校では宿題を提出することが出来なかったり、作文などの文章を全く書くことが出来なかったり…。
人には出来ることが彼には出来ないといった部分も多少なりともあった。
そういう部分も含めて、進路を考慮したときに進学高という選択を外した経緯もあった。
そんな経緯があるのに、進学して寮に入った瞬間からいろんなことを求めていた。
間違った。
入学と同時に、自主性を重んじるからそれに答えてくれと伝えていたのだが、その自主性ってのがあまりにも利己的だったのでかなり一方的に怒鳴りつけたりしたものだが…。
具体的には彼の判断基準は他人に迷惑をかけていないかどうか。
我々の彼への判断基準は他人に心配をかけていないかどうか。
まぁ、この判断基準って高校生のときはありがちだと思う。
理解していると思うのだが、やはり心配させるようなことばかりしている。
なので、少し前まで監視を強化する方向に動いていたのだが、ちょっと自分も冷静になってみると、この対応が正解でないことに気が付いた。
キレネンコの行動の基準というのが、基本的には欲求に負けての行動が多いため、欲求によりある一線を越えてしまうとその線まではブレーキを踏まなくなってしまい、時間がたつにつれその一線がどんどん先になってしまう。
しかし、それを繰り返した結果、どういうことが待っているのかという論理的な組み立てが彼にとって情報が足りないことにより想像が出来ていない。
それゆえ、そういった一連の行動により何が起こるのか。
親や先生や友人など人間関係においてどういう影響を及ぼしていくのか。
未然に防ぐにはどういったことを考えればよいのか。
事を起こしてしまった場合はどういった対応を取ればいいのか。
等など、説明をして情報を与えてやることで行動が感情的だったものが論理的になってきた。
今回の成績表に関して、寮から帰省したキレネンコに対し、反省を求めた。
以前ならば、赤点を取った科目についてのみフォーカスして言葉だけの対応策を述べていたところだが…。
今回は、少なくとも前回の反省に対して取り組んだ結果、こういう状態になった。
先生から指摘を受けた部分は自分のこういう考えに基づいて行動した結果こうなった。
等と、きちんと説明が出来る状態になった。
もちろんそれに対して、先生がどんな気持ちでこういうことを書いたのか。
どの部分の考え方が足りていないのでこういうところに考えが及んでいないよね。
等と理解を促し、納得してもらっている。
最初からの否定ではなく、現状をしっかりと把握してあげた上で自分の力で色々なものを判断できるように、客観的な情報は与え続けてあげないといけないと感じている。
かみさん曰く。
キレネンコが最近機嫌がいいという。
以前は行動全てを否定されていた感覚を持っていたのだろう。
それが、最近になって親は自分を理解してくれているという気になってのことだと推測している。
なんにせよ…。
人間って難しいな。