3試合目。(最終戦)
今年の全日本シニア50で3位になられたペア。

このペア、安定性が高すぎて、攻め手が見つからない。
先ほど試合した全日本シニア優勝の方のペアがこのペアと戦ったときに、ファイナルまでもつれたのは単純に技術が互角だったから。
戦い方云々ではなく、単純に相手よりもいいプレーをしないといけないって感じさせられた試合。

幸い、今大会はペアの《猫おじいさん》が安定感の高いプレーをしてくれている。
安心して後ろは任せられる状態。

自分もボレーなど不安定な原因はわかっていたので、この試合でどのくらいまで戻せるかが大事になってくる。

そんな感じで試合開始。

すると、意外にいい感じでボレーも決まる。
決して凄いプレーをしているわけではなく、《猫おじいさん》がいいボールを打って、自分がいいタイミングで決めるというオーソドックスな展開。
簡単に2ゲームを連取。

3ゲーム目は先にミスが先行し落とす。
いやな感じがしていたら案の定…。

自分のパフォーマンスが圧倒的に下がる。
ボールとの距離感が急につかめなくなり、反応が極端に鈍くなる。
まさに1人対3人で試合しているような感じ。

その中で《猫おじいさん》が踏ん張る。
いい戦い方だったと思う。
ミスは最小限。
しっかりボールを追っかけ、打てる体勢を作ってコースでポイントを取る。
自分は、相手のボディへのサービスを返球できずに何度もレシーブミスを犯してしまう状況ながら、粘って何度目かのアドバンテージレシーバーで粘り勝ち。

このゲームの《猫おじいさん》の粘りは大きかった。

5ゲーム目はその反動と、自分の調子が全く戻らないままということも有り、あっさりとゲームを落とす。

6ゲーム目。
距離感が全くつかめなかった原因が《眼鏡》だと発覚。

実は、この日初めて眼鏡をかけたまま試合をした。
練習で眼鏡が曇るので、曇止めを塗って試合をしていたのだが、途中から効果が切れたらしい。
眼鏡を拭いて視界クリア。
しかし、拭いたところで本来の曇止め効果は無くなっている。
多少はマシだがまだ眼鏡は曇っている。

しかし、ゲームカウントはリードしている。
ココは攻めるゲーム。
…とはいえ距離感がわからない状況では無理は禁物。

ポイントが進むにつれ眼鏡の曇りが取れていく。
サボっていた甲斐があった。

マッチポイント。
相手が無理できないポイント。
ここ暫く活躍をしていなかったので、全員ノーマークだっただろう。
相手が大事に自分の後衛へ返球したボールを、まさに横取りするような形でボレー。

相手、予想をしていないタイミングだったため、1歩も動けず…。
試合終了。
4-2で勝利。

3戦全勝で見事優勝。

…内容としては自分の期待通りではなかったが、手ごたえも感じた。

なにせ、最終戦。
ストロークがダメだから、前で戦わないといけないと本気で思った。
今までの自分の発想に、前で戦わなきゃってのは殆ど無かった。
なぜなら、ボレーとスマッシュにコンプレックスを持っていたから。

この思考が今大会の最も大きな収穫だった気がする。

暫く大会は無いけど、今日の感触は大事にしないといけない。

県連盟の大会では初優勝。

ランキング1位ゲット。