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昂大は初め、図書館の中をウロウロしていたが、ワタシが本を取って、座って読みはじめると、自分も読む本を選びはじめ、ようやく決まったのか、ワタシの隣に座って読みはじめた。
5分もたたないうちに、小声で聞いてくる。
「千尋ちゃん、借りないの?」
ワタシも小声で答える。
「しばらく読んでみて、読めそうなら借りるねん。斜め読みって知ってる?」
「早読みのこと?」
「ウン。とりあえずそれで読んでみるねん。で、面白そうなら借りるねんよ。家でじっくり読む。」
「僕、斜め読みできないよ。」
「フフフ。昂大は昂大の好きなのを借りなよ。」
「これ、読んだことがある。」
「借りるの?」
「ウウン。履歴を見たら、たくさん借りられてるみたいだから、もっかい読もうかなって思っただけ。」
「借りひんの?」
「どうしよう。」
「アァ。わかった。飽きたんや。」
「チガウチガウ。」
「わかったわかった。じゃ、今日は借りずに帰るよ。」
「ん?それ読まないの?」
「ざっくり読んだから、話題にはついていける。」
チョット嬉しそうにしている昂大を見て、ワタシの言ったことが当たっているとわかった。
もとの場所に本を戻し、手を繋いで図書館を出る。
散歩がてら、ブラブラゆっくり歩いた。
「ソロソロ、日傘がいるな。」
「ね、この前行った公園行こう。」
「ん?かまへんけど、どしたん?」
「なんとなく。」
「そか。行ってみよか。」
そのまま、公園に向かって歩き出した。
ユックリ、話しながら。