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まだ3時。
洗濯物も終わり、何をするでもなくリビングで昂大と話しながら過ごした。
普段、マスターやお客様と話すだけのワタシは、昂大の仕事の事や、どんなことに興味があるのかとか、ただの世間話ではなく、昂大に興味をもって話した。それが、とても新鮮だった。
「千尋ちゃん、今晩なに食べる?」
「フッフッ。今日はね、出前をとろうかと。」
「出前とるの?」
「ウン。メッチャ美味しい中華。」
「オォ!」
「中華はどう?」
「好きだよ。」
「好きでヨカッタ。一人だと、自分で片付けないといけないから、なかなかとれないんだよね。今日は、昂大がいるから、ガッツリたくさんとろう。」
「メニューある?」
「あるよー。ニンニクなしを選ぶのが大変だけどね。」
「僕は平気だけど。」
「ウム。平気は困る。会社の女子たちに何を言われるかわからないぞ。」
「そうなのかな。」
「敏感な女子たちのチェックは厳しいからな。」
「千尋ちゃんも食べるなら、僕はかまわないのに。」
「ワタシも敏感。それに、明日ワタシも仕事だから。」
かに玉、エビチリ、酢豚、唐揚げ…。
普段は頼めない大量の中華料理を注文した。
ピンポーン。
「来たよ!」
ワタシが財布を持って玄関に行くと、馴染みの配達のお兄さんがいた。
「こんばんは。お待たせしました。凡天です。」
「待ってました。ありがとう。」
おかもちから大量の料理。
「めずらし…。アァ、ナルホド。」
出前を受け取りに来た昂大を見て、お兄さんが納得した。
ワタシはチョット慌てて、お会計を済ませた。
「毎度ありがとうございます。」
お兄さんは、ワタシにニッコリ笑って、出ていった。
「千尋ちゃん…。出前の人にまで…。」
「何々。どした?」
「愛想振りまいちゃダメだよ。」
「イヤイヤ、普通だよ。それに、彼は若いし、ただの出前のお兄さんやん。」
「そうだけど、心配だ。モテ過ぎる彼女って、どうなの。」
「そないモテへんのに。」
「知らないからだよ。」
「マァマァ。とにかく暖かいうちに食べよ!」
心配しすぎの彼氏って、どうなの。とか思ったら、アカンよね。