もう一週間が過ぎてしまいましたが

先日6月11日、薬師丸ひろ子さんのコンサートに初めて出掛けました。



かねてからずっと心に思っていた一つのこと

生で薬師丸ひろ子の歌を聴いてみたい・・・♡ 

叶いました。




薬師丸ひろ子さんのあの声が好きです。

若い時の透き通るような声もよかったですが、歳を重ねて全てを包み込むような抱きしめるようなやさしく、慈愛に満ち気品も合わせもつあの声。




きっといい生き方をされてきたのだなと感じます。

当時のキーを下げることなく、高音域の伸びやかな声は鈴を転がすような幅のあるとても心地の良く美しく響く声、とてもとても素敵です。




歌の詩がひとつひとつ心に沁みわたります。言葉をとても丁寧に紡ぐような歌い方。歌が、言葉が伝わってきます。




彼女が角川映画で主演し主題歌を歌っていた頃、同世代の私はSONYのウォークマンで電車の中でよく聴いていました。当時の電車、とても混んでいたんですよね。




学生時代、バイトに行く時、スキーに行く高速バスの中で、社会人になってからも聴いていました。




当時を想い出して、懐かしいのもあります。



そして彼女の歌は大人になって円熟した今も色褪せてない歌だなと思います。一流の作詞家、作曲家に作ってもらえていることもとても大きいのでしょうね。






コンサートに来ていたのは、私と同世代の人。男性が60〜70%。きっと昔からのファンなのかな。






会場となった東京文化会館大ホール。

私はここに入ったのは多分初めて。薬師丸さんもここでのコンサートは初めてだそうです。



今回はフルオーケストラと一緒なのでこの会場を使用することができたのだとか。クラッシックの殿堂なのですね。




私が薬師丸ひろ子さんの歌を聴いてきたその時間、その時々の記憶。



一人一人が持っているその時間と記憶。




今同じ会場の中にいても時間と空間はひとつではなく、とてもとても大きく拡がっていて、そんな神秘な時空に浸れる2時間でした。




*ここからは具体的な歌を列挙していますので、これから薬師丸ひろ子さんのコンサートに出掛ける予定の方は見ない方がいいです( *ノ_ _)ノノ╮*_ _)




薬師丸ひろ子 Premium Orchestra Concert

~produced 武部聡志



武部聡志さんは、『紳士同盟』の編曲をされています。この歌、阿木燿子作詞、宇崎竜童作曲だったのですね。


そしてアルバム『花図鑑』にある『花のささやき』もまた武部聡志編曲です。この歌は、なんとモーツァルト作曲でした。ピアノ協奏曲第23番。知らなかったわ。。



~第1ステージ~



・インストゥルメンタル 薬師丸ひろ子のメドレー…
オーケストラの演奏で40年前に時間はタイムスリップしていきました

そして薬師丸ひろ子さんの登場の第1曲めは
・『探偵物語』        松本隆作詞、大瀧詠一作曲

・『あなたを・もっと・知りたくて』 松本隆作詞、筒美京平作曲

・『ステキな恋の忘れ方』  井上陽水作詞作曲

・『元気を出して』           竹内まりや作詞作曲

・『きみとわたしのうた』…これはリベラとのコラボ。オーケストラといい、リベラといい壮大な、神聖なものとの相性がいい声なんですね。



今年の1月に発表された6年ぶりのオリジナルアルバム『Tree』におさめられていて、サウスロンドン在住のボーイ・ソプラノ・ユニット、LIBERAと日本人アーティストとして初めてのコラボレーション。



世界のどこかで同じ時代を共に生きている子供たちへ、”未来への夢”というバトンを繋ぐような、温かい愛のメッセージにあふれた楽曲。


・『時代』           中島みゆき作詞作曲
冒頭のアカペラ、このままアカペラでずっと聴いていたくなりました。



第2ステージ

・『A LOVER'S CONCERTO』(武部聡志編曲)…バッハのメヌエットト長調が原曲

・『花のささやき』   モーツァルト作曲ピアノ協奏曲第23番、松本隆作詞、武部聡志編曲

・『夢で逢えたら』      大瀧詠一作詞作曲

・『ハードデイスラグ』 阿木燿子作詞、梅林茂作曲、武部聡志編曲…ワンコーラスのみ

・『紳士同盟』  阿木燿子作詞、宇崎竜童作曲、武部聡志編曲

・『メインテーマ』  松本隆作詞、南佳孝作曲


・『セーラー服と機関銃』 来生えつこ作詞、来生たかお作曲


第3ステージ(アンコール)


・『アナタノコトバ』  薬師丸ひろ子作詞、池田綾子作曲


池田綾子さんの曲もあったなんて、本当に知らなかったわ。


・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬


あぁ 母のアイロン スチームの匂い 思い出した
あぁ 夕餉時(ゆうげどき)の暖かい窓 私はいた

寄せては返す波のように
記憶はささやきかける
本当のコト 大事なモノはなあに

良く生きよう
それはアナタノコトバ
良く生きよう
忘れ物届けてあげるように 信じて
美しい この世界
今日を良く生きよう

おさない頃ににぎりしめた銀の匙を
思ひ出の中 忘れていた 雨の朝に

絶えて久しい友の便り
ゼンマイが切れぬうちに
大切な夢 明日の音色 探す

手を伸ばそう
闇を越えていくなら
一人じゃない
微笑み もう 目の前に なにもない それでも
明日につながる
今日を良く生きよう

耳をかざそう
聞こえない空のメロディ

茜雲に消える夕日
さよなら またあした
争いの無い世界なんてない それでも
それでも それでも
今日を良く生きよう



♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・*゚



彼女のメッセージ


争いのない世界なんてない
それでも それでも それでも
【今日を良く生きよう!】


そして最後はこの歌

・『WOMAN“Wの悲劇”より』松本隆作詞、ユーミン作曲




そしてその日の彼女の言葉。



当時は芸能界で仕事をすることが自分に向いていないのではと悩み、仕事をお休みしていた期間もあったけれども、続けていたからこそ、今がある。今とても満たされている。




そんな内容だったと記憶しています。



何かを続けていくことは大切。その先に自分が知らない未来で自分が微笑みを浮かべて満たされている。歳を重ねていくことのご褒美のようなものがある。



あなたにとって、そんなことは何でしょうか。。




※コンサート出演
ピアノ  武部聡志
指揮     岩城直也
管弦楽 Nagoya Iwaki Pops Orchestra