地元愛宕神社の下に、緩やかな勾配に造られた「ふれあい広場」がある。春はミニ花見も可能な場所。広場の一画にオレンジ色の花がひっそりと立っていた。ヒガンバナ科のキツネノカミソリ(狐の剃刀)が約40本自生している。3から5枚の花弁で、夏咲の花。色褪せてくると、狐色のように見える。
キツネノカミソリは、真っ直ぐの茎の姿や突然美しい花が咲くので、まるで狐が化けるように感じる。また花の形が剃刀に似ていることなどが花名の由来とされる。妖狐を連想し、美しい女性をイメージさせるので、花言葉に「妖艶」がある。
血のような赤いヒガンバナを夜見かけると気持ちが悪いが、キツネノカミソリの場合は妖艶な女性が立っているようにも見える。もう暫くすると彼岸花が咲く。
写真1 妖艶なキツネノカミソリ。
写真2 愛宕神社下の「ふれあい広場」。
写真3 群生する「狐の剃刀」。
写真4 夏にオレンジ色の花。
写真5 緑と木陰でひと休み。
写真6 小さな森の社・愛宕神社。