金乗院 わらぼっち | 清多夢クラブ

清多夢クラブ

ランして、歩いて、観て思うことを・・。

 金乗院境内に小さな家のようにも見える、可愛い藁小屋があった。寒牡丹を霜や雪から守るための冬囲いだ。藁(わら)を蓑状に編んだもので、「わらぼっち」ともいう。陽だまりに佇むより、雪を被った姿が似合うのだが・・。藁帽子を被った雪ン子の人形を連想する。

 近代化・合理化が進んだ農業地域では、稲刈り後の藁ボッチ、越冬の藁帽子などを見かけることがなくなった。藁そのものを活用する風習が消えてゆく。刈り取ったワラは、集めて燃やすものと思われている。ワラ文化・技術を継承しようとする人もいるが・・。絶滅危惧種になりつつある。
 

写真-1 金乗院本堂前に佇む「わらぼっち」。

 

写真-2 開運堂の門番にも見える藁ボッチ。

 

写真-3 紅白の牡丹と「雪ン子人形」。

 

写真-4 ひだまりの牡丹。

 

写真-5 境内庭の葉ボタンと水仙。

 

写真-6 境内に咲く蝋梅。