伊賀の里 観眺台 | 清多夢クラブ

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 三重県の内陸、「伊賀の里」で建設している川上ダムを見学した。近鉄大阪線・伊賀神戸駅から南東約3.5km、前深瀬川(まえふかせがわ)をせき止める重力式コンクリートダム。右岸ダム天端にダム工事を見学する施設「WELCE観眺台(みてチョー台)」がある。一般開放は8時30から16時30分まで。

 川上ダムの事業者は水資源機構。洪水調節、水道水の新規確保を目的としている。ダム規模は、堤高84m、堤頂長334m、堤体積44万m3、有効貯水量3100万トン。訪れた日、大型タワークレーンの据付が完了し、河床部の仕上げ掘削が作業中。間もなくコンクリート打設が始まる。

 平成5年に建設大臣の許可がおりていたが、政権交代もあり「ダム事業検証」の対象になった川上ダム。約5年間の検証作業を経て、ダム規模の縮小等の変更があって工事再開となった。昨年2018年9月に本体工事の起工式。2022年完成に向けて、工事は進む・・。

 前深瀬川は、木津川上流部の最大支流で、多様な生物が生息する自然豊かな川。国の自然天然物のオオサンショウウオがいる川として知られている。ダム建設の影響は免れない。保全対策事業として、ダム湖上流への移転等が、併行して実施されているという。
 

写真-1 ダム右岸天端見学台から川上ダム本体工事を見学。

 

写真-2 左岸天端付近と堤体河床部仕上げ掘削状況を観る。

 

写真-3 堤体河床上流部における施工設備の据え付け状況。

 

写真-4 WELCE観眺台(みてチョー台)」。ELCM打設に関係する。

 

写真-5 骨材貯蔵設備とダムカード。