巨匠のシルエット 張大千 | 清多夢クラブ

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 故宮博物院・二階フロアの6部屋を使って、「巨匠のシルエット 張大千120歳記念大展」が開催されていた。張大千(ちょうだいせん)は、台湾の近代書画の巨匠として知られ、一生に3万点余りの作品を残している。代表作は、「廬山図巻」、「」中郎授女図」、「渓橋行船図」などがある。また、贋作画家としても超一流だという。

 張大千は、1899年四川省で生まれる。上海で詩や書、絵画を学ぶ。日本にも渡って京都で染色を3年勉強する。日中戦争が始まると、遠く敦煌の莫高窟の壁画の模写を2.5年間行う。その後海外生活を転々として、1976年に台湾に定住する。その7年後に没する。享年84。

 故宮博物院は、2020年から拡大改築工事を始めるという。一度に見られる展示物が多くなりそうだ。または特別展のスペース確保か・・。世界四大博物館にも数えられているが、更に進化しそうだ。東京国立博物館の約2倍に当たる年間450万人が入館する。人を惹き付けて止まない美術・博物館だ・・。


写真-1 故宮博物院2階で開催中の「張大千120歳記念大展」。


写真-2 記念大展会場の様子。


写真-3 自我像と「秋堅鳴泉」。


写真-4 山水画の「猿」、「新安江之景」。


写真-5 敦煌・莫高窟壁画の模写図。