今日は朝から雨が降り続いています。そんなに強くない春の優しい雨です。気温も今、12度。

 

 写真のハクモクレンも散ってしまいました。そんな春の移ろいを詩人・絵本作家の「長田弘」の 「奇跡 ーミラクルー 」にみつけました。

 

朝起きて、空を見上げて、

空が天の湖水に思えるような

薄青く晴れた朝がきていたら、

もうすぐ春彼岸だ。

心に親しい死者たちが

足音も立てずに帰ってくる。

ハクモクレンの大きな花びらが、

頭上の、途方もない青空にむかって、

握り拳をパッとほどいたように

いっせいに咲いている。

ただここに在るだけで、

自分のすべてを、損なうことなく、

誇ることなく、みずから

みごとに生きられるということの、

なんという、花の木たちの奇跡。

きみはまず風景を慈しめよ。

すべては、それからだ。

 

 

 無駄話

 

 約一月ほど前に、かかりつけの病院で年に2 回ほどの血液検査を受けました。「検査結果報告書」の数値は毎回のごとく「ガンマーGTP」と「CEA」は、基準値より少し高いくらいで問題なしとの医師の説明でした。

 「何か身体で気になることはありますか」と聞かれたので「毎年の健康診断で指摘された心臓の上部にある胸部大動脈瘤のCT撮影をしてもらえますか」とお願いして、ついでに医師が造影剤を入れて腹部の撮影も合わせて撮影するように放射線技師に指示。

 結果は胸部の方は大きさが不変で問題なし。腹部に新たに大動脈瘤が見つかり、循環器内科の先生にバトンタッチ。すぐさま予約を入れてトントン拍子に診察。まだ瘤がそれほど大きくないので7月21日に、再度「CT撮影をして相談しましょう」とのこと。

 その時に「足のふくらはぎが犬の散歩の時にここ2カ月前から痛む」と話しをすると、即、検査室でABIなるものの検査。少し待つと診察室に呼ばれ「下肢の血流が正常値の75%位しか流れていないとのこと」、これも診察が終わる前にトントン拍子に循環器に手術例の多い大きな病院との地域連携室間で診察日と時間を決定してしてもらい、明日、詳しい検査を受けることになりました。

 この歳になると血管の動脈硬化がすすみ「宝探し」のように掘れば掘るほど病気が見つかります。ともに初期段階での病気判明に幸いだと思わなければなりません。明日は半日ほどかけて精密検査を受け薬物療法で様子を見るか、手術になるか診断をあおぐこととなります。

 自宅から車で30分ほどの距離ですので、入院したとしても妻が「こまこ」を連れて新聞を届けてくれることができます。楽しみである散歩が出来なくなりますが「こまこ」が我が家に来ると決まってから、妻が我が家の先代犬たちの相次ぐ不幸に「何と言われたっていい、笑われてもいい。最後の子は大切に育て、可愛がって、可愛がって命の尽きる瞬間を看取ってあげたい」との約束を果たすために、どんな結果でも受け入れるつもりでいます。