古事記歌謡の中では、音仮名の「肥」が、2箇所のみに使われる。
「麻肥迩波阿弖受」において、又、「迦藝漏肥能」において、である。
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「迦藝漏肥」は、いわゆる「陽炎」である。それはともかく、珍しい用字なので、
これが、訓字としても機能している、と見てみる。すると、とりわけ、「麻肥」は、
「mꜣꜥ-ḥꜥw」(真肥、150)を表していることが判る…「麻本呂婆」の「麻本」である。
「麻本」(真肥)は、【ONZA】(goat、150)=「makara」(鰐)=「mṛga」(鹿)を言う。
#つまり…「麻本呂婆」の「麻本」(真肥)は、「tꜣ-ḥꜣw」(肥国、520)とか、
#「ỉtrw-ḥꜥw」(肥河、923)に繋がる言葉であり、意味は、「真肥」、即ち、
#「本当に過剰な」(true excess)の意か。「makara」(鰐)の性質である。