「天宇受売」の「宇受」が、【牛】(Lyra)に当たるメソポタミアの[MUL.ÙZ](牝ヤギ)だとすると、
その「gud」(牛)は、「gud」(to dance)を含意。ところが、実際、古事記における「天宇受売」は、
「那陀迦」(dancer)として描かれる。その際に、「宇受」は、[MUL.ÙZ](牝ヤギ)で間違いない。
#この星座は、重要視されていたのか、別の形でも描かれている。これは、
#ギリシャ神話において、一つの星座が、複数の神話を持つのと似ている。
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>其の日子に白して言はく、「凡て他国の人は、産む時に臨みて、本国の形を以ちて産生む。
>故(かれ)、妾、今、本の身を以ちて産まむとす。願はくは、妾を見たまふこと勿けむ」といふ。
(※古事記上巻より)
【牛】(Lyra)に当たる「火遠理」(=穂穂手見)の妻である「豊玉毘売」は、
引用したように発言し、「八尋和迩」と化して、「匍匐委蛇」する。このとき、
前提に、【牛】(Lyra)≒「山羊魚」=「和迩魚」という占星術の認識が存在。
それだけではない。引用の箇所で、「母登」(本)という語が強調されるのも,(※「mwt」(母)に同じ)
[MUL.ÙZ](牝ヤギ)=「グラ女神」が、「大いなる母」と呼ばれたからだろう。
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上述のことを十分に理解したうえで、シリア語におけるゲマトリアの等式、
【AMA】(母、54)=【DWLA】(gu-la、54)=【MAA】(ME、54)、を見れば、(※「me」(Being)に注意)
まさに「阿麻」(母)は、【MHWA】(being、65)=「wnn」(to exist)=「和迩」。
「和迩」は、「和迩魚」(山羊魚)≒[MUL.ÙZ](牝ヤギ)を表すものと言える。
即ち、「母登」(母)は、それ自体が、「和迩魚」(山羊魚)を含意するのであり,
「和迩」に化身する神話も、【牛】(Lyra)=[MUL.ÙZ](牝ヤギ)を念頭に置く。