式内社である「阿遅速雄神社」において、「阿遅速雄」とは何者か。
ひとまず、古事記の「速男」は、「火之夜藝速男神」に限る。此処で、
「阿遅」(忿怒)=「伊佐知」(火)という点から見ると、「阿遅速雄」は,
古事記が記す「火之夜藝速男神」(=火之迦具土神)に重なるはず。(※「夜藝」は未詳語)
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「火之夜藝速男神」と「阿遅鉏高日子根神」は、神話上の位置づけが異なる。
しかしながら、「阿遅鉏高日子根神」の別名である「土左大神」の「土左」とは、
【ΘWSA】(孔雀、89)である。「dosa」(忿怒)である。「阿遅速雄」の「阿遅」は,
「阿遅鉏」の「阿遅」(忿怒)に他ならず、「haya」(速)は、「haya」(孔雀)を表す。
つまり、「阿遅速雄神」は、「阿遅鉏高日子根神」(土左大神)にも重なる神格だ。
そのさい、「阿遅鉏高日子根神」(土左大神)は、「火之夜藝速男神」を含意する。
#ちなみに…「夜藝」=「山羊」と見るのは間違っていない。何故ならば、
#「山羊魚」(和迩魚)は、まさしく、「阿遅」(忿怒)を含意するからである。(※「阿遅」(忿怒)の限定符)
#「夜藝」が何語であろうと、これは、「山羊」を意味する「ヤギ」に重なる。