古事記の「忍男」に関して知見を記す。用例は、「知訶島」の別名としての「天之忍男」、
神生みの段階で現れる「大事忍男神」と「風木津別之忍男神」、当該の3例に限られる。
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・【亢】……【Ṣ】(佐知、100)……「知訶島」(天之忍男)
・【房】……【R】(頭、300)………「大事忍男神」
・【女】……数価は「800」………「風木津別之忍男神」
注意すべきは、「知訶島」(天之忍男)が、【亢】(Svāti)=【Ṣ】(佐知、100)に当たる点か。
ここで、【亢】(大角)=「nīru」[GIŠ.GIŠ](yoke)=「nīru」(六百)である以上、実のところ,
「知訶島」(天之忍男)は、【箕】(600)に当たる「天之忍穂耳」に重なる。ハ行転呼に注意。
音の点において「忍穂」(オシホ)は、「忍男」(オシヲ)に掛けられている。こういう話だろう。
然るに、「風木津別之忍男神」において、どういう訳か、【LMANA QYSA】(木津、446)は、
【DKR XSKA】(忍男、446)に重なり、【XΣWK】(闇、446)=[𒈪𒈪](美美)に重なる。
してみれば、「忍穂耳」(淤斯本美美)の「耳」(美美)も、【DKR XSKA】(忍男、446)である。
「風木津別之忍男神」に当たるのが、「耳」(美美)=【女】(Śrāvaṇa)である点にも注意したい。
#さらには…【DKR XSKA】(忍男、446)=【DKR ΣWΣA】(忍男、1144)=「須佐之男」は、
#【R】(頭、300)=「κρί νον」(山由理草、300)=【ΣWΣNA】(山由理草、869)に重なる。
#このことも、「大事忍男神」が、【R】(頭、300)に配当されること、その点に見事に合致している。
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以上を咀嚼すると、「大角」(意富久麻)=【AWKMA】(黒、91)=【XKMA】(知恵、91)は、
【XΣWK】(闇、446)=[𒈪𒈪](美美)=「耳」(美美)に重なる。又、かなり明確なのは、
【Ṣ】(佐知、100)に当たる「št」(百)が、「sՅt」(知恵)=[𒈪𒈪](闇)を含意する点だろう。
【ADNA ΣNNA XSKA】(忍穂耳、702)は、【AXRNA SWMQA】(red other、702)ゆえ,
【GRBYA】(北、329)を含意する。「玄亀」の前身である「mmy」(麒麟)を含意するわけであり、
結果的に、「忍穂耳」は、「耳」(美美)=[𒈪𒈪](闇)=「刈羽田」(闇)=「シリウス」を含意。