今も、日本語において、「半ば」(ナカバ)というように、「真ん中」(マンナカ)の意味で、
「半分」の「半」の字を用いる。これは、アッカド語においても、「mišlu」[BAR](half)が、
「middle, center」の意味を持つのと同じである。もう少し言葉を眺めてみる。列挙する。
ちなみに…「mišlu」[BAR](half)と載るが、此の[BAR]は、[𒈦]であり、[BA7]である。
・「ba」[𒁀](a marine creature?)
・「ba」[𒁀](to allot; to divide into shares, share, halve; to present; allotment, share)
・「ba7」[𒈦](half)、「ba3」[𒌍](half)、「ba」[𒁀](half)
・「sa9」[𒈦](half)……「to halve」の意あり。「middle, center」の意あり。
・「sur」[𒋩](middle, half)……「one each」や「two each」の意あり。「yamattu」(each, anyone)に注意。
・「šu-ri-a」(half share)……「suriya」(日神)に掛かる。
・「bā’u」(half)、「ana bā」(in half)、「bātu」(half)……上掲の「ba」(half)に由来。
・「mišlu」[BA7](half)……「middle, center」の意あり。
・「arḫu」[SIG4.ÁB](half-brick)、「ar-ḫa」(half-brick)
・「libbu」[ŠÀ](心)は、「center」の意味を持つ。
・「ūṭu」(span, half cubit)、「zipaḫ2」(span, half cubit)
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さて、古事記において、「御諸山」と記される山は、「三輪山」と目される。ここに、
【MRYA HWLA RBA】(大物主、732)=【MṢO十A】(中、732)、が鎮座する。
大神神社に伝わる意匠から、それは、「šu-ri-a」(half share)=「suriya」(日神)。
「大物主」=【MṢO十A】(中、732)=「šu-ri-a」(half share)=「suriya」(日神)か。
これ即ち、「ba」[𒁀](half)=「ba」[𒁀](海の獣)=【BA】(戸、5)=【D】(戸、5)で,
【MRYA】(主、372)=「mor」(孔雀)=「haya」(孔雀)=「haya」(馬)=「Aśvinī」だ。
つまり「大物主」は、【MṢO十A】(中、732)=【RKΣA】(馬、732)=「haya」(孔雀)。
#このとき、【MRYA】(主、372)であるところの「nb」(主)は、やはり、
#「nb」(総ての, あらゆる, 色々な)、即ち、「nb」(総)、「nb」(諸)、で、
#「御諸山」の「諸」とは、「nb」(諸)、「nb」(主)=【MRYA】(主、372)。
#こういうことだ。「諸」(母呂)は、「mor」(孔雀)を表す。言い換えれば,
#【MṢO十A】(ba、732)、【RKΣA】(馬、732)、「haya」(孔雀)を表す。(※「ba」(海神)である)
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以上からして、歴史的に言えば、その娘である「ロクサネ」は、
シリア語の【RKΣWNA】(小馬、799)に当たる。当該人物は、
【ΘWSWNA】(小孔雀、156)…ないしは、【ADNA ΘWSA】
(孔雀石、156)を含意。「wՅḏ」(幸運)・「登由宇気」(幸)を含意。
もちろん「比売多多良伊須気余理比売」の「多多良」については、(※「米良」に置き換わる‼)
「haya」(孔雀)=「haya」(馬)=【婁】(タタラ星)を言うものだろう。
「多多良」が、【RKΣWNA】(小馬、799)を伝承する…という話だ。
結論は、何年も前から言っていることであって、特には変わらない。
エジプト語などが加わって、話が、より精緻になっているだけのこと。