女神の「TՅ-wrt」(タウレト)は、全体として、「db」(カバ)の形象なのだが、
尻尾が「msḥ」(鰐)であったり、あるいは「msḥ」(鰐)を背負っていたりする。
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先ず、女神であることから、「TՅ-wrt」(タウレト)の語尾の「t」は、
女性形の語尾だろう。これを省けば、「tՅ-wr」(大国)、あるいは、
「tՅ-wr」(大怒)である。然らば、「msḥ」(鰐)の意匠は、明らかか。
#「阿遅」=「Յd」(怒)の決定詞は、他でもない[𓆊](鰐)である。つまり,
#尻尾が「msḥ」(鰐)であったり、「msḥ」(鰐)を背負っていたりするのは、
#「タウレト」の「タ」が、「tՅ」(熱い, 怒りっぽい)だから。そういう話だろう。
#既稿の「八尋熊鰐」において、【DBA】(熊、10)=「db」(カバ)とすれば、
#この「八尋熊鰐」(大きな熊鰐)も、エジプトで言う「TՅ-wrt」(タウレト)だ。