古事記歌謡6番の「阿治志貴多迦比古泥能迦微」において,
「阿治」や「志貴」や「多迦」や「比古」や「泥」は、以下の通り。
「熱」(heat)が比喩的に「忿怒」(anger)を含意する点に注意。
・「阿治」……「Յd」(忿怒)………「忿而」(怒って)
・「志貴」……「ski」(滅ぼす)……「飛去」(蹴っ飛ばし、離ち遣る)
・「多迦」……「tkՅ」(灯)・「tՅ-kՅ」(熱い生命力)・「taka」(to abandon)・【DOKA】(117)
・「比古」……「bik」(隼)…………男性名に常用。「飛去」に掛ける。
・「泥」………「ni」(追い払う)……「taka」(to abandon)の言い換え。「NE」(銀)に掛ける。
ここで、「tՅ-kՅ」(熱い生命力)は、「Յḳ」(消える, 滅びる)の響きを含む。
且つ、「kՅ」(春)=「ka」(口)=【PA】(口、92)=「pՅ」(飛び去る)である。
「烈火の如く怒る」とか「火が点いた」の比喩的用法に十分に注意したい。
#「Յḳ」(消える, 滅びる)や「pՅ」(飛び去る)には、ひとまず,
#他動詞の意味は載っていない。それに関しては、要検討。
#いずれにしても、基調となっているのは、エジプト語だろう。(※少なくとも此処では)
#「阿治志貴」(忿而飛去)は、古事記の中の重要キーワード。