「夜麻登」は「久尓」の「麻本呂婆」(古事記歌謡30番) | ■朽ち果てた館■

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ARIONの預言解読──音楽に載せて

故、従其国上幸之時、乗亀甲為釣乍、打羽挙来人、遇于速吸門。尓、喚帰、

問之、汝者誰也、答曰、僕者国神。又問、汝者知海道乎、答曰、能知

又問、従而仕奉乎、答曰、仕奉。故尓、指度槁機、引入其御船、

即賜名号槁根津日子”。 〔此者倭国造等之祖。

(※古事記・中巻より)

 

上掲は、「ym-wՅt」(海道)を能く知っていたから、「」(夜麻登)の国造になった話である。

ym-wՅt」(海道)において、「ym」()は、「imՅ」(優しい快い親切な喜んだ)に掛かる。

加えて、「ym」()は、「mw」()の集まりなので、「mwt」()を含意する。それだからこそ,

海人」または「」それ自体が、【AMA】(54)と訓まれる。これらの点を押さえるべきだ。

 

*   *   *

 

古事記歌謡30番で、「夜麻登」は「久尓」の「麻本呂婆」、と謡われる。上述に鑑みれば、

」(久尓)という言葉は、「ḳni」(母の懐)と見るのがよい。又、「麻本呂婆」に関しては、

先ずは「bw」()>「」()であり、「mՅ‘」(true)>「」()である。残りの「本呂」は、

ym」()が「imՅ」(快い喜んだ)を含意する点から、「hrw」(満足した, 快い, 穏やかな)、

である。「夜麻登」(海道)は、「mwt」()を含意し、且つ「imՅ」(快い喜んだ)を含意する。

これ故…「ḳni」(母の懐の様な)「mՅ‘-hrw-bw」(本当に快い場所)と褒め称えるのだ。

 

#上で述べた「」(久尓)=「ḳni」(母の懐)を理解するに当たっては、

#「祖国」とか「母国」とか、そういう言葉のニュアンスを考えればよい。

#今日、「自分の国」も、「外国」も、「クニ」と言うには言う。だが、恐らく,

#「クニへ帰る」といった表現に於いて、この「クニ」は、やはり「母国」だ。

#倭語の「クニ」には、もともと、「母国」の意味合いが強い…留意すべし。