シュメール語の「ra3」[UD]は、其の楔形文字が[UD](日)であることから分かる通り、
エジプトの太陽神である「ra」(羅)を言っている。先ずは、そのことから押さえておこう。
「ra3」[UD]の意味は、「pure, clear」と載る。この意味については、とりあえず横に置く。
此処で、当該音形を持つシュメール語は、これ以外には無い、ということに注意すべき。
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[HAR.RA.AN]
さて、「har-ra-an」(道)、即ち、“「har」(ring)+「ra」(?)+「an」(天)”、において、
“「har」(ring)+「ra」(?)”、の部分は、“「har」(輪)+「ra」(日)”、と見るのがよい。(※修飾語は後接)
要するに、「har-ra」(日輪)である。「har-ra-an」(天之日輪)である。そういう訳で,
「har-ra-an」(道)とは…「har-ra-an」(天之日輪)、即ち、「har-ra」(日輪)なのだ。
ところが、其の【NWHRA D・ΣMYA】(天照、852)は、【十MRA】(棗椰子、852)だ。
そのときに、「ĝešha-ra」(palm-shoot)は、「har-ra」(日輪)を表す。「ra」(日)を表す。
#然るに、【NWHRA D・ΣMYA】(天照、852)=【ΣMΣA】(utu、852)は, (※メソポタミアで[20])
#「mity」(同等者)=【井】(双子座)=【Y】(手、20)に重なる。言い換えれば、
#「har-ra-an」(道)、即ち、「har-ra-an」(天之日輪)=「har-ra」(日輪)が、
#「mity」(同等者)=【井】(双子座)=【Y】(手、20)に重なる、という話なので、
#「道」(美知)は、即ち「mity」(双子)=【Y】(手、20)=【ΣMΣA】(utu、852)、
#である。「嘆き」(長息)=「karašu」(胃)=「ribītu」(腹)=「ribītu」(道)であり,(※「嘆きの道」である)
#そのときに、「腹」(波羅)は、「har-ra」(日輪)=「ĝešha-ra」(palm-shoot)だ。
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これは、結局のところ、【NWHRA D・ΣMYA】(天照、852)の淵源が、
「har-ra」(日輪)、要するに、エジプトの「ra」(日)である…ということだ。