「猿も木から落ちる」などという諺がある。そもそも、「猿」(サル)は、
「木」(紀)から「木」(紀)へヒョイヒョイと移動するもの…という前提。
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日本書紀の景行天皇十二年九月条を見ると、「御木」に対し,
「木、此には開と云ふ」の訓注あり。「他」(祁)は、甲類のケで、
当該の「木」(開)は、乙類のケ。「木」(紀)は、乙類のキであり、
エジプトの「ky」(他)=「ky」(猿)がどれに当たるか分からない。
しかし、「猿」(サル)も「木」(紀)から落ちる、と言われる際には,
「木」(紀)を、エジプトの「ky」(猿)に掛けてゐる…そう見てよい。
#上述の「ky」(猿)は、「ky」(他)である。【AXRNA】(他、373)である。
#【GLWSQMA】(money-box、373)≒「šarû」(wealthy)=「Sirius」だ。
#やはり、「猿」(サル)は、「šarû」(wealthy)=「Sirius」を表すのである。
#「ky」(猿)に掛かる「木」(紀)も、「šarû」(wealthy)=「Sirius」、を含意。
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【AYLNA】(木、124)=【KAPA】(石、124)=「sang」(石)は、
「ṡaṅkú」(爪)に掛かり、たしかに「kak」(爪)=「Sirius」を示す。
「木」(紀)は、「ky」(猿)=「šarû」(wealthy)=「Sirius」を含意。