伏見稲荷大社は、「宇迦之御魂大神」と「佐田彦大神」と「大宮能売大神」に加えて、
相殿に「田中大神」と「四之大神」を祀る。今回は、「四之大神」について考えてみる。
* * *
「宇迦之御魂」(=倉稲魂)が表す「erēbu」[UGA.MUŠEN](烏)は、「erēbu」[KU4.RA](to come in)、
即ち、【MOLA】(crop、172)=「māl」(wealth)=「mašrû」(wealth)=「シリウス」を含意する。ところが、
「erēbu」[KU4.RA](to come in)の名詞の「erbu」(income)は、「erbu」(四)に重なる…翻って言うなら、
数字の「erbu」(四)が、「erēbu」[UGA.MUŠEN](烏)=「宇迦之御魂」(=倉稲魂)を含意するわけだ。
#注意すべきは、「erēbu」[KU4.RA](to come in)、即ち、「erēbu」[KU4](to come in)も、
#「erbu」[KU4](income)も、「nūnu」[KU6](魚)に掛かる、という点である。どういう事か。
#【奎】(双魚宮)=【G】(camel、四)=「erbu」(四)は、「erbu」(income)=「Sirius」を含意。
#古語の「来」(久)は、「erēbu」[KU4](to come in)と同源で、「erbu」(income)=「Sirius」。
#即ち、「来」(久)は、「宇迦之御魂」が示すところの「erēbu」[UGA.MUŠEN](烏)を含意。
* * *
・「沼名倉太玉敷」(敏達天皇)………【危】(宝瓶宮)に当たる天皇 ※「gu-la」(大きな男)
・「豊御食炊屋比売」(推古天皇)……【奎】(双魚宮)に当たる天皇
ところで、古事記において、いわゆる皇后が天皇になった例は、ただ一人である。
「沼名倉太玉敷」(敏達天皇)の皇后であった「豊御食炊屋比売」が、推古天皇だ。
まさに、「豊御食炊屋比売」(推古天皇)は、【奎】(双魚宮)=「erbu」(四)の天皇で,
「nūnu」[KU6](魚)でありつつ「豊御食」≒「飯豊」≒「erbu」[KU4](income)を含意。
即ち…「沼名倉太玉敷」(敏達天皇)の「沼名」(ヌナ)は、【NWNA】(双魚宮、129)、(※発音は「nunā」)
「倉」(クラ)は、「erēbu」[KU4.RA](to come in)、「倉稲魂」を表すものだ。また更に,
この「倉」(クラ)は、「gu-la」(大きな男)=「麻須良乎」(太夫)を表すものだ。まさに、
「沼名倉太玉敷」(敏達天皇)が、【危】(宝瓶宮)に当たる天皇、という点に注意せよ。
* * *
以上を十分に咀嚼すると、日本語の「魚」(ナ)が、「abnu」[NA4](石)を表し、
その「伊奈利」(石)が、「宇迦之御魂」(=倉稲魂)を表す…ということも判る。
又、【危】(宝瓶宮)の訓よみが、「abnu」[NA4](石)と同源…ということも判る。
「魚」(ナ)は、「伊奈利」(石)、「宇迦之御魂」(=倉稲魂)を含意するという話。(※「Sirius」を含意)
「魚」(ナ)の天皇の「豊御食」(推古天皇)は、「倉稲魂」を提示。そう見てよい。