>結局は、「志幾」=「siki」(髪)=「šārtu」[SÍK](髪)に当たるのは、
>【SORA】(髪、452)、その女性形の【SOR十A】(髪、952)なのだ。
>即ち、どう見ようが、「志幾」=「siki」(髪)=【SORA】(髪、452)は、
>【ΣMA】(名称、452)=「mul.mul」(昴)=「mulmullu」(矢)、だろう。
(※既稿“★「志幾之大県主」の「志幾」を考察する(2)”より)
上記引用を裏打ちするのが、【KYMA】(かみのけ座、102)が、
そのまま【KYMA】(Pleiades、102)を意味する…という事実だ。(※シリア語における事実)
・【SORA】(髪、452)は、「志幾」=「siki」(髪)=【KYMA】(かみのけ座、102)。
・【ΣMA】(名称、452)は、「zappu」[MUL.MUL](星々)=【KYMA】(昴、102)。
そのさい、【SORA】(髪、452)は、【ΣMA】(名称、452)=「mul.mul」(昴)を含意し、
やはり、「mulmullu」(矢)=「シリウス」を含意する。そのように言うしかないのである。
#ところが、「zappu」[MUL.MUL](星々)の異形に、「azappu」が有る。そのうえ、
#【SORA】(髪、452)=【MNA】(髪、112)=【BWṢA】(麻布の衣、112)なので,(※本来は「衣」の意)
#「麻布」(アザプ)は、「azappu」[MUL.MUL](星々)=「Pleiades」を含意。結局、
#「mulmullu」(矢)=「シリウス」を含意。詰まりは、「志幾」は、「麻布の衣」を含意。
#そもそも…「azappu」[MUL.MUL](星々)は、「tuft of hair」の意味を持っており、
#やはり、「志幾」=「siki」(髪)=「azappu」[MUL.MUL](星々)であって、これは,
#結局のところ、「mulmullu」(矢)=「シリウス」を含意する。このように言えるはず。
* * *
以上の事柄を背景として、「志幾之大県主」が、飼っていた「白犬」を献上するのだ。
「志幾」=「siki」(髪)=「mul.mul」(Pleiades)は、「mulmullu」(矢)=「Sirius」と同源。
また、【KLBA XWRA】(白犬、393)=【NWGRYA】(雀、393)=「シリウス」だろう。
要するに…「志幾」(髪)=【MNA】(髪、112)=【KYNA】(wealth、112)=「Sirius」か。
古事記の「志幾」(髪)や「志貴」(髪)は、「白犬」(シリウス)の別称…と見て大過なし。