見た目を分かりやすくするために、具体的な綴りを略して書けば,
次の通り。まとめて言うと、「大いなるシリウス」=「フェニクス」だ。
・「闇」(595)=「シリウス」(595)
・「大闇」(900)=「フェニクス」(900)
ポイントは、摩登伽経が、【虚】(九百)の形を、「飛鳥」に作る点だ。
当該の「飛鳥」は、どう訓んでも、「フェニクス」(大いなるシリウス)。
* * *
したがって、栗本慎一郎氏が、「飛鳥」(アスカ)は、「シリウス」の都、
と結論づけるのは、まったく正しい。既に、「飛鳥」(アスカ)について、
少なくとも【AZGA】(porch、16)=「雀」(佐邪岐)=「Sirius」であって、
「アスカ」という訓みが、【AZGA】(porch、16)を示すことを述べたが、
音形から言うと、この語は、むしろ、“掛かる”と表現するに相応しい。
「高」(多迦)=「貴」(多迦)=「鷹」(多迦)=「Sirius」であってみれば,
【SLQ】(to go up、310)の派生名詞、【ASQA】(sublimation、274)が, (※「昇華」の意)
浮上する。これは、古事記の「近飛鳥」の命名譚とも符合するものだ。
#【ASQA】(sublimation、274)=【QWYLW】(amulets、274)≒「guards」は、
#「葛」(加豆)=「kâdu」(to guard)=「urin」(to guard)=「urin」(血)、即ち,
#「dāmu」(血)=「dāmu」(dark)=「Sirius」を示すのである。よく吟味すべき。
* * *
「夫」(husband)を意味する「ḫarmu」は、「forbidden, prohibited, untouchable」の意味を持ち、
したがって、「asakku」[AZAG](taboo)を含意する。ところが、この[AZAG]=[KÙ.AN]が、
「κύ ων」(犬、1270)=「Σεί ριος」(シリウス、595)に掛かる。以上に鑑みるならば、
「飛鳥」(アスカ)は、実のところ、「asakku」[AZAG](taboo)を提示。これを覚えておきたい。
シリア語の【AZGA】(porch、16)は、「asakku」[AZAG](taboo)と同源の可能性まであろう。