黙示録の「苦よもぎ」を算定する | ■朽ち果てた館■

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ARIONの預言解読──音楽に載せて

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【ヨハネ黙示録8-10】
第三の天使がラッパを吹いた。
すると、松明のように燃えている大きな星が、天から落ちて来て、
川という川の三分の一と、その水源の上に落ちた。 (※新共同訳)

【ヨハネ黙示録8-11】
この星の名は「苦よもぎ」といい、
水の三分の一が苦よもぎのように苦くなって、
そのために多くの人が死んだ。 (※新共同訳)

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W・ΣM・H D・KWKBA M十AMR APSY十NA. 
W・HWA 十WL十HWN D・MYA AYK APSN十YN. 
W・SWGAA D・BNYNΣA MY十W. 
MΘL D・A十MRMRW MYA. 
(※Syriac Bible、ヨハネ黙示録8-11)

 

 ・【ΣM・H D・KWKBA】(星のその名533)……【ΣM・H D】(461)=【XMΣA】(461

 ・【APSY十NA】(苦よもぎ742

 ・【M十AMR APSY十NA】(苦よもぎと呼ぶ1644)、【M十AMR】(呼ぶ802

 ・【十WL十HWN】(その三分の一1120)=【十L十YN】(1120

 ・【十WL十HWN D・MYA】(水の三分の一1197

 ・【HWA 十WL十HWN D・MYA】(水の三分の一はであった1212

 ・【AYK APSN十YN】(苦よもぎのように苦く854

 ・【HWA 十WL十HWN D・MYA AYK APSN十YN】(略、2066

 ・【BNYNΣA】(人間545)=【DL十】(Dālath545)=【BA】(5

 ・【SWGAA D・BNYNΣA】(人間の多く635)……【SWGAA D】(90)に注意

 ・【SWGAA D・BNYNΣA MY十W】(人間の多くが死んだ1212

 ・【A十MRMRW】(苦くなった1209

 ・【MΘL D・A十MRMRW】(苦くなったために1314

 ・【MΘL D・A十MRMRW MYA】(水が苦くなったために1386

 

分かりやすい部分を述べておく。【十WL十HWN】(その三分の一1120)で、

šušana」(三分の一)を示す。さらに、【十L十YN】(1120)=【】を示す。

今、「鬼月」(makara)に鑑みると、「makara」の中心を占める【】(Abhijit)は、

たしかに、【APSY十NA】(苦よもぎ742)と同源の言葉。そう見ても大過ない.

須佐之男」が「牛頭天王」と習合するとなれば尚更だが、もう一つ見逃せない。

 

十L十YN】(1120)=【】(巨蟹宮)は、「箕月」(巨蟹宮)を含意…ところが、

月宿の【】(六百)は、ムル・アピン星表の「makūru」(processional boat)である。

ここで、【APSY十NA】(苦よもぎ742)は、【SPYN十A】(742)に等価だから、

SNWΘA】(149)=「makūru」(processional boat)=【SPYN十A】(742).

この星座の別名が、【APSY十NA】(苦よもぎ742)。そう捉えることも可能である。

 

#大事なのは、引用した聖書箇所に於いて、【BNYNΣA】(人間545)が、

#【DL十】(Dālath545)=【BA】(5)=「arītu」()=「金星」を表す点。

#その【KWKBA D・NGHA】(暁の星149)は、【SNWΘA】(149)で, (※「」の意味は「」)

#しかも、「ereqqu」(wagon)≒「chariot」なのだ。これは、どういうことなのか。

 

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šušānnu」[LÚ.KI.ZA.ZA](chariotman)は、「ereqqu」(wagon)=「金星」を含意。

KWKBA D・NGHA】(暁の星149)=【SNWΘA】(149)を含意。然るに、

上述の【十WL十HWN】(その三分の一1120)、即ち、「šušana」(三分の一)も、

十L十YN】(1120)=【】(30)=【】を示し、「箕月」(巨蟹宮)を示す。結局,

SNWΘA】(149)=「makūru」(processional boat)=【SPYN十A】(742),

これを示すのであり、したがって、聖書における【APSY十NA】(苦よもぎ742)は、

KWKBA D・NGHA】(暁の星149)=【SNWΘA】(149)=「shivering」、だ。

šušānnu」[LÚ.KI.ZA.ZA](chariotman)の別称が【APSY十NA】(苦よもぎ742)。

いわゆる「三枝祭」の意匠に「šušana」(三分の一)が盛り込まれている点にも注意。(※既稿を参照)

 

*   *   *

 

以上が理解できれば、【SWGAA D・BNYNΣA MY十W】(人間の多くが死んだ1212)とか、

HWA 十WL十HWN D・MYA】(水の三分の一はであった1212)とか、言うことに於いて、

】(1212日)=「gug」[GUG]()を示す意味も分かる。「sāmtu」[NA4.GUG](carnerian)を、

即ち、「sāmtu」()=【NGHA】(72)=【KWKBA】(金星72)を、示すのである。換言すると、

KWKBA D・NGHA】(暁の星149)=【SNWΘA】(149)=【SPYN十A】(742)を示し、

šušānnu」[LÚ.KI.ZA.ZA](chariotman)の別称らしい【APSY十NA】(苦よもぎ742)を示すのだ。

このことは、「須佐之男」が、「牛頭天王」=【】(Abhijit)と習合することと、全く同じ話なのである。