(……まず先に前項をお読み下さい……)
「御衣」(ミそ)は、「mīsu」[LUḪ](washing)を含意する。もとの動詞は、
「mesû」[LUḪ](wash)であり、「mes」[MES](black spot)を含意する。
「雌」(メス)~【XWA】(比売、18)~「giggi」[MI](black)にも注意せよ。
それに、「kukku」[MI](dark)が重なる。「udduru」(darkend)に結びつく。
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ところが、日本書紀α群の歌謡に、「和斯里底能~」(走り出の~)とある。
古事記諸本の「美和」には、すべからく、「ミハ」の傍点がある。してみれば、
「和豆良比」の「和」は、語頭でも、「φa」に近いかも知れない。その一方で、
もとの動詞「adāru」(dark)のヴァリアントに「ḫadāru」(dark)があるのである。
「御衣」(翡翠)は、【OWDA】(梟、94)の「蘇迩」に繋がるが、「ふくろう」は、
【XKMA】(知恵、91)=【AWKMA】(黒、91)=「熏」(クスブ)、を含意する。
然らば、「禊祓」において、「御衣」を脱ぎ捨てた時に成立した「和豆良比」も、
動詞「ḫadāru」(dark)、あるいは、派生語「udduru」(darkend)に繋がりを持つ。
#よく似た「度相」(ワタラヒ)にも注意‼ いずれにせよ、「和豆良比」は、
#「wadûm」[ZU](know)だけでなく、「ḫadāru」(dark)にも繋がっており、
#「ḫadāru」(dark)>「和豆流」>「和豆良布」という展開も考えられよう。