シリア語には、ギリシャ語からの借用語も多い。そうでなくても、
昔からギリシャ神話が有名だったとすれば、ギリシャ語は大事。
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しかし、印欧系として、インド・イラン系の言葉を扱わないわけにはいかない。
そのなかの一つに、ソグド語がある。重要な位置づけにあると踏んでいるが、(※既稿を参照)
なかなか語彙を扱うところまで辿り着かない。辞書に少しはメモしているので、
幾つか取り上げてみる。先ず、確度が高いものとして、「γrβ’」を考察しよう。
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当該の「γrβ’」(γarβă)は、"understanding"とか"knowledge"の意。
この元の動詞は、「γrβ-」(γarβ)で、"know"とか"understand"の意。
古イラン語の「gṛb」乃至「garb」に由来し、該当するAv.は、「gǝrǝbya」、だ。(※Av.はアヴェスター語)
この"understand"(解)の意味を負う動物が、もちろん「蟹」(かに)である。(※【鬼】である)
ところが、ARIONは、「鬼の本体は北に位置する」と言う。「蟹」の本体は、
限定符を除いた「解」。これが、【GRBYA】(北、329)に位置するのである。
#以上からして、シリア語の【GRBYA】(北、329)という言葉は、
#Av.などの「gǝrǝbya」(解)と、元々は同じ言葉ということだろう。
#即ち、これらの言葉は、すべからく、【鬼】(巨蟹宮)を含意する。
#もちろん、英語の「crab」(蟹)も、この延長線に位置づけられる。