>三島湟咋之女、名勢夜陀多良比売、其容姿麗美。故、
>美和之大物主神見感而、其美人為大便之時、化丹塗矢、
>自其為大便之溝流下、突其美人之富登。此二字以音。下效此。
>爾、其美人驚而、立走伊須須岐伎。此五字以音。
(※古事記中巻より)
音仮名表記の「富登」は、女性の陰部を言う。「大物主」は、
容姿麗美な美人の「勢夜陀多良比売」が大便をしている時、
「丹塗矢」に化身したうえ、その大便をしている溝を流れ下り、(※英語で言えば「run down」)
その美人(つまり勢夜陀多良比売)の「富登」を突いたわけで、
これは、一種の性交の描写である。いささかグロテスクである。
* * *
新しく掛詞が見つかったから、これを報告する。シリア語の動詞の【GRA】(306)は、
「same meaning as 【GR】(304) but used chiefly metaph. to run or trickle down」で、
続いて「to be dragged, torn or carried away」と載る。つまり、【GRA】(流下、306)が、
「gála」(vagina、富登)に掛かる。此処に、「gu-la」(宝瓶宮)が見え隠れする点に注意。