古事記の「令」の用法(その2) | ■朽ち果てた館■

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ARIONの預言解読──音楽に載せて

天照大御神、坐忌服屋而、令織神御衣之時、

高御産巣日神之子・思金神令思《訓金云加尼》而、

集常世長鳴鳥、令鳴而、

科伊斯許理度売命《自伊下六字以音》令作鏡、

科玉祖命、令作八尺勾璁之五百津之御須麻流之珠而、

取天香山之天之波波迦《此三字以音、木名》而、令占令麻迦那波《自麻下四字以音》、

於速須佐之男命、負千位置戸、亦切鬚及手足爪、令拔而、

於尻生大豆。故、是、神産巣日御祖命、令取茲、成種。

 

以上は、検討するまでもない。すべて「~しむ」(使役)で訓む。

人にさせる意味である。「令占令麻迦那波而」は、異同があり、

令占合麻迦那波而」と校訂する本もある。しかし、いずれでも

「……まかなはしめて」と訓む。「麻迦那波」(未然形)に要注意。

 

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請神産巣日之命時、乃遣𧏛貝比売与蛤貝比売、令作活

切伏大樹、茹矢打立其木、令入其中、即打離其氷目矢而、拷殺也。

爾、其大神出見而告、「此者、謂之葦原色許男」。即喚入而、令寝其蛇室。

亦、鳴鏑射入大野之中、令採其矢。故、入其野時、

率入家而、喚入八田間大室而、令取其頭之虱。故爾、見其頭者、吳公多在。

 

ここで⑭は、八十神が、大穴牟遅神に、その中に入らせる。⑮は、

大神(須佐之男)が、大穴牟遅神に、大神の蛇の室に寝させる。

⑯も、大神が、大穴牟遅神に、大野に射入れた矢を採らせる。

又、⑰も、大神が、大穴牟遅神に、自らの頭の虱を取らせる。

 

#唯一、分かりにくいとすれば、⑬の例かも知れないが、これも

#「𧏛貝比売」と「蛤貝比売」を派遣して、「作り活けしめたまふ」。

#「活け」は「活く」(カ行下二段、他動詞)の未然形で、「作活」は、

#治療し、活かすこと。即ち、大穴牟遅神を治療し、活かすことを、

#「神産巣日之命」が、二人の比売に命じて、させた。そんな文脈。