持統天皇の例の「春過而 夏来良之 白妙能 衣乾有 天之香来山」という歌は、
「夏来良之」(夏来たるたし)が、「夏来にけらし」になり、「衣乾有」(衣乾したり)が、
「衣乾すてふ」になり、百人一首に収録される。「けらし」は「ける・らし」の縮約形で、
過去の助動詞+推定の助動詞。それはそうに違いないが…おそらく肝心なことは、
此処で「けらし」という部分が、「κέρας」(horn=“角”、326)を意識することだろう。
#「白妙」(しろたへ)は、「妙」が「少女」を表すのだった。
#つまり【B十WL十A XWRA】(白妙、1370)と訓める。(※「聖なる少女」の意)
#もちろん、「少女宮」を代表する「Spica」(角宿)を表す。
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要するに「なつきにけらし しろたへの」という部分において、「けらし」は、
「~たらしい」と言いつつ、「κέρας」(horn=“角”、326)であるところの、
「白妙」(聖なる少女)を言っているわけだ。これは、典型的な掛詞である。
「春から夏へ」、即ち、「角月から氐月へ」の歌であることは、既稿に詳しい。