Semiticの暦の新年について | ■朽ち果てた館■

■朽ち果てた館■

ARIONの預言解読──音楽に載せて

>春過而 夏来良之 白妙能 衣乾有 天之香来山          ← 「香来山」の「香」(カ)は、訓仮名
(※萬葉集・巻一28番)

上代文学の重鎮の一人である毛利正守氏に拠れば、季節の移り変わりを謡うのに、
動物や植物など自然の風物ではなく、「衣を乾す」というような人の営みを謡うものは、
萬葉集中、類例を見ないという。当該歌については、たとえば、先ず「白」を「秋」と見て、
「春・夏・秋・冬」を盛り込んだ歌とする説もあるが、中国思想だけで考えるのは、無理だ。

#たとえば鬼宿の日(day)は、日本では最上日とされる。中国では、
#真逆である。日本への伝播は、漢訳仏典による。その漢訳仏典を、
#翻訳したのは、中国人では無く、西域の人々(たとえばソグド人)だ。
#ソグド人はイラン系の民族ではあるが、多様な宗教を、摂取しており、
#仏教徒もいれば、キリスト教徒もいれば、マニ教徒もいる。この辺りを
#よく踏まえておく必要もある。中国一辺倒では、理解するのが、困難だ。

*    *   *

当該歌の「香来山」に関しては、古事記にも記述があり、以下の通り。
【DMOA】(御涙、137)は、【B十WL十A XWRA】(白い少女、1370)。(※【XWRA】(318)は「holy」の意も)
つまり、当該歌の「白妙」は、「白い少女」(=聖なる少女)を表し、そして
「御涙」を表す。「白妙の衣」には、「涙」で濡れた衣のイメージも重層して、
また、明らかに「妙」(女少)は、【B十WL十A】(少女宮、1052)を象徴する。(※月宿の【角】(真珠星)に当たる)

>故尓、伊邪那岐命詔之、
>「愛我那迩妹命乎。《那迩二字以音。》 謂易子之一木乎。」
>乃匍匐御枕方、匍匐御足方而哭時、於御涙所成神、
>坐香山之畝尾木本、名泣澤女神。                   ← 「香山」の「香」(カグ)は、二合仮名
(※古事記・上巻より)

「春」から「夏」へ移るということは、「三月」から「四月」へ移るということ。
「角月」から「氐月」へ移るということ。此の移行の時期に、「角月」を表す、
【B十WL十A XWRA】(白妙、1370)を脱ぎ、言わば、衣替えをするのだ。
脱いだ【B十WL十A XWRA】(白妙、1370)の衣は、「角月」(三月)である。
月宿の【角】(Spica=真珠星)を、「人魚の涙」と呼ぶことがある点に注意せよ。

#尚…当該歌は、ARION預言の「バアの胃袋」に完全に直結する。(※【BA】(バア、5)の数価に注意)
#「春」から「夏」への移行は…【胃】(3月30日)から【胃】(4月1日)へ。
#即ち、【ASΘMKA】(胃、164)から【ASΘMKA】(胃、164)へ。
#つまり【XMΣA】(五、461)から【XMΣA】(五、461)へ。換言すれば、
#【PMΘA】(五、152)から【PMΘA】(五、152)へ。そういう事柄が在り、
#聖なる【B十WL十A】(少女、1052)を表す「白妙」が、乾されるのだろう。
#ちなみに【胃】(4月1日)の月日、つまり【NYSN】(ニサン、210)の一日は、(※【BA】(バア、2・3)の数価に注意)
#Semiticの暦のおける元旦に当たる。とても大事にされるのも、当然だろう。
#この点に留意して、ARIONも『五は四と一、三と二に分けられる』と言う。