「イザナギ/イザナミ」という名前は、よく知られているが、その名義は、
不分明である。いずれも「イザナ」という音形を含み、此れは、「誘ふ」の
語幹と解されている。それはそれでよいが、さらに注意すべき点があろう。
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古事記は「イザナギ」を「伊耶那岐」に作る。「耶」は「邪」の異体字とされる。
「岐」は清音仮名だから、古事記での名称は「イザナキ」だろう。おうふう版も
小学館新編全集も、「イザナキ」と読む。即ち、「ナギ」ではなく、「ナキ」である。
>故尓、伊邪那岐命詔之、「愛我那迩妹命乎。【那迩二字以音。下效此。】 謂易子之一木乎。」、
>乃匍匐御枕方、匍匐御足方而哭時、於御涙所成神、坐香山之畝尾木本、名泣澤女神。
>故、其、所神避之伊邪那美命者、葬出雲国与伯伎国堺比婆之山也。
(※古事記上巻より)
「イザナキ」が哭きし時、その「御涙」に成れる神が「泣き澤」の女神。
ここでは明らかに「イザナキ」の「ナキ」が、「哭き」(哭くこと)に掛かり、
まさしく「イザナキ」は「哭き」(哭くこと)に由来する神と言わんばかりだ。
>速湏佐之男命、不治所命之国而、八拳須至于心前、啼伊佐知伎也。【自伊以下四字以音。下效此。】
>其泣状者、青山如枯山泣枯、河海者悉泣乾。是以、悪神之音、如狭蝿皆満、萬物之妖悉発。
>故、伊邪那岐大御神、詔速湏佐之男命、「何由以、汝不治所事依之国而、哭伊佐知流。」。
>尓、答曰、「僕者欲罷妣国根之堅州国故哭。」。
>尓、伊邪那岐大御神大忿怒詔、「然者、汝不可住此国。」、乃神夜良比夜良比賜也。
>故、其伊邪那岐大神者、坐淡海之多賀也。
(※古事記上巻より)
「伊邪那岐」は大いに怒って、此処では「湏佐之男」を追放(?)しているが、
自分も「伊邪那美」が死んだ際に匍匐して大泣きしたのであり、その様相を、
むしろ受け継いでいるのが「湏佐之男」なのだ。此の点は押さえておくべきだ。(※「十拳剣」の継承)
#【XYA ΣWΣNA】(速湏佐之男、900)は月宿の【虚】を表すが、(※但し【ΣWΣNA】(869)は【畢】を表す)
#その月宿の【虚】は、いわゆる神武天皇である。これは意外だろう。
#併し、神武天皇の崩御の御年は「壹佰参拾漆(137)歳」に作られる。
#【DMOA】(涙、137)である。「泣き」(ナキ)を受け継ぐ「速湏佐之男」。
#それが【DMOA】(涙、137)に結ばれるのは、至って当然のことである。