「heat」(熱)とか「anger」(怒り)を意味するHebrewに【XMH】(65)がある。(※女性名詞)
「justice」(正義)の天使の寓意的な名前でもある。また発音違いの語には
重ねて「fever」(熱)の意味があり、「sun」(太陽)の意味がある。旧稿の通り、
カバラの最古の書である『形成の書』は、その【XMH】(太陽、65)を書き記す。
同じ意味の語は、AramaicやSyriacにも当然ある。Syriacの動詞【XM】(59)も、
「to be hot」(熱い)とか「to grow hot」(熱くなる)の意で、特に太陽を指して言う。
「violent」(激しい)というような意味もある。ところが、発音も全く同じでありながら、
どういうわけか「to sweep」(掃く)という意味もある。「一掃する」というニュアンスだ。(※「掃部」は「かにもり」と訓む)
派生語の動詞【XMA】(61)には、「to wither with the heat」(熱で枯れる)とか、
「to fade」(萎える)という意があり、転じて「to fade away」(消えゆく)の意もある。
尚かつ、こちらにも「to sweep」(掃く)の意がある。その名詞は【XMYA】(81)だが、
「drying up」(干魃)・「going out as the fire」(鎮火)・「sweeping」(清掃)、などの意。
且つ上記の動詞【XM】(59)の名詞に【XM十A】(561)がある。「heat」(熱)の意。
転じて「rage」(激情)や「fury」(激怒)や「passion」(熱情)の意があり、この言葉は、
冒頭のHebrewの【XMH】(65)に重なる。もちろん、元の動詞が太陽を含意するから、
此の【XM十A】(heat、561)という語は、『形成の書』の【XMH】(太陽、65)に該当する。
* * *
ところで…上記の最後に述べた【XM十A】(heat、561)という言葉は、古事記の中で、(※別ブログを参照)
「本牟智和気」という名前の由来譚となっている。「闇」の系統の「沙本毘古」の子だが、
此の人物に関しては、次のような記事も載っている。「尾張之相津」(ヲハリのアヒズ)に
在る「二俣椙」を「二俣小舟」を作って云々…更に「八拳鬚至于心前、真事登波受」とある。
>故、率遊其御子之状者、在於尾張之相津、二俣椙作二俣小舟而、持上来以、
>浮倭之市師池・軽池、率遊其御子。然、是御子、八拳鬚至于心前、真事登波受。【此三字以音。】
(※古事記中巻・垂仁天皇条より)
ところが…「湏佐之男」に関しても、「八拳須至于心前、啼伊佐知伎也」と記される。(※「須」は「鬚」の省画)
「本牟智和気」の父が「伊佐知」(垂仁天皇)であることことを思えば、古事記筆者は、
何らかの意味で、「本牟智和気」を、「湏佐之男」(山由理草)と、結びつけているのだ。
つまり【XM十A】(heat、561)という言葉を【ΣWΣNA】(山由理草、869)に繋いでいる。
#小林芳規氏の論文があって、「心前」は「こころさき」と訓まれるが、この意味は
#「みぞおち」(鳩尾)である。【十NWRA】(胸、869)である。そういうこともあるから、
#【XM十A】(heat、561)が【ΣWΣNA】(湏佐之男、869)に関連するのは確実だが、
#此れは、Hebrewの【XMH】(太陽、65)が【ΣWΣNA】(湏佐之男、869)に関連する、
#ということである。『形成の書』は【XMH】(太陽、65)を【DLY】(宝瓶宮、65)に繋げる。
#「湏佐之男」の子である「大年」は「美和之大物主」であり、「美和」は【MHWA】(65)だ。