「ルシフェル」についての基本事項は「猫の覗き見
」を参照。
新共同訳で「明けの明星」と訳されている箇所は、次の4箇所。(※旧約外典は除く)
・イザヤ書14-12……「AYLL BTPRA」
・ペトロの手紙二1-19……「ΣMΣA」
・ヨハネ黙示録2-28……「KWKB TPRA」
・ヨハネ黙示録22-16……「KWKB TPRA」
シリア語訳を対照してみると、ペトロの手紙二は「ΣMΣA」と異訳されている。(※これに関しては後述)
その他は、イザヤ書が「AYLL BTPRA」、ヨハネ黙示録が「KWKB TPRA」。
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ここで「B」は「at」などの意の前置詞。「TPRA」は「朝」の意。
「KWKB」は「星」(star)の意。特に「金星」を指す場合がある。
「AYLL」は未詳語。但し、綴りは動詞「YLL」のAphel態と同じ。(※ヘブル語「HYLL」に同じ。頭のh音の脱落は普通)
ヨハネ黙示録においては、「輝く明けの明星」と出てくる(イエスが自称する場面)。
その【KWKB TPRA NHYRA】(950)は傍通暦の【翼】(5月9日)に繋がっている。
しかも【KWKB】(70)が【S】(70)に全く重なる。アーレフベートの【S】は月宿の【翼】。
即ち、ヨハネ黙示録の「KWKB TPRA NHYRA」(輝く明けの明星)は、
二重に月宿の【翼】に通じているのである。その一方で「AYLA」という語は、
「help」や「assistance」の意であり、まさしく漢字の「翼」の字義に通じている。(※類聚名義抄に「タスク」の倭訓あり)
したがって、イザヤ書の「AYLL BTPRA」を考える場合、さしあたり、
「AYLL」が「AYLA」との掛詞になっている点に注目しなければならぬ。
つまり「AYLA」という語を介して「AYLL」は月宿の【翼】に繋がっている。
#傍通暦の【翼】(7月5日)が【YΣWO】(いわゆるイエス、507)に繋がることを、
#見落としてはならない。後稿
も参照せよ。【S】(70)に重なる【KWKB】(70)や、
#【翼】(5月9日)に繋がる【KWKB TPRA NHYRA】(950)は、イエスに繋がる。
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ところが、【AYLL】(102)は、【LLYA】(102)や【KYMA】(102)に重なる。(※【昴】(Pleiades)はシリア語で「KYMA」)
ゲマトリアを根拠として、「AYLL」は月宿の【昴】に同一視されるのである。
ここで【TPRA】(492)も傍通暦の【昴】(4月29日)に繋がっている点に注意。
イザヤ書の【AYLL BTPRA】(597)は、「AYLL」の語や「TPRA」の語が、
一方で【翼】に繋がっており、一方で【昴】に繋がっている、という話なのだが、
【翼】(S)の数価は「70」(ΣBOYN)で、【昴】(W)の数価は「7」(ΣBOA)だ。
むろん「ΣBOYN」(70)は「ΣBOA」(7)の言わば派生語である。九進法で言えば、
いずれも【7】である。【AYLL】(102)が【KYMA】(102)に重なる点を踏まえるならば、
結局「AYLL BTPRA」の「AYLL」は、単純に月宿の【昴】と見て、まったく問題ない。(※その数価は【7】である)
#「ALHA」(神、50)は【XΣWKA】(闇、448)を【LLYA】(夜、102)と呼んだ。(※創世記1-5)
#もともと【LLYA】(夜、102)は【XΣWKA】(闇、448)だったのである。然らば、
#【KYMA】(102)も【AYLL】(102)も、【XΣWKA】(闇、448)と言い換えられる。
#件の「AYLL」が堕天使かどうかはともかく、「闇」の存在である点は確実だろう。(※但しnegativeな意味は無い)