自分と他の人との違いにびっくりぽんや! となった数日前に、文部科学省が大学入試センター試験に代わる「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の素案を公表したというニュース が流れました。
新テストでは、記述式問題を充実させ、思考力・判断力・表現力が問われことになるようです。
びっくりぽんな自分と他の人の違いに気づいた時に、このニュースを思い出したのです。
「ああ、私が自分と向き合っているうちに世の中は随分動いていたんだなぁ」と思いました。
現在の大学入試(学校教育)が抱える課題を語った、前文部科学大臣下村博文さんのインタビュー記事 があるのですが、その課題の内容が私が普段から考えていることとまったく同じなのです。
これまでの大学入試は偏差値という一つのモノサシだけでやってきたけれど、社会の流れが変わり、評価基準が学力のみという一つの価値観に縛られてしまうとそれ以外の多様な面が評価される機会がなくなってしまう。
そのような背景から大学入試改革に乗り出したとのこと。
グローバル化社会に対応できる人材を育てるために学力以外に多様な能力が求められている。
最も重要なのが次の3つの能力。(インタビュー記事3ページ目)
①課題解決の能力
受け身や指示待ちではなく、主体的にその能力を発揮できる。
②クリエイティブ(創造的)な企画能力
③人間的な魅力
人を思いやる優しさや慈しみの心、また、新しいものや多様なものを受け入れることができる姿勢など、そうした人間としての度量や魅力を持ち合わせていく必要がある。
そういう人材が求められているから、大学入試制度(学校教育)の改革の必要性があると言われているようですが、私はそれと違う意見を持っています。
確かにそういう人材が求められているというのもあるとは思うのですが、それよりもこのような能力を発揮したいと思っている人が増えてきたのだと思うのです。だから社会の流れがそれに合わせて変化しはじめているのではないでしょうか。
私はその方が自然だと感じるのです。
「教育」は見ての通り教と育二つの文字から成り立つ言葉ですが、この教が学力で、多様な能力として求められている課題解決能力、クリエイティブ(創造的)な企画能力、人間的な魅力が育に当たると私は考えています。
教の学力はこれまでの学校教育で培われた能力で、実際充分うまく発揮されている能力だと思うのです。
これまでの学力を養うような教育に間違いはなく、これからも同じような教育がされていくのだろうと私は予想しています。
それに加えて、今まであまり重要視されていなかった育にスポットが当たりはじめたということではないかと感じています。
これまでの教育は教に偏っていたのだと思います。
偏っていたから、今課題として上がってきた育に力を入れていこうとしているところだと思うのです。
私がカウンセリングでやりたいのは、この育なのです。
教育というと学校教育をイメージされる方が多いと思います。
学校教育の話しなんだから、それは文部科学省の仕事であって私達には関係ない。当事者の学生やその保護者、教員や教育関係者が考えればいい問題だなどと思っていないでしょうか。
この課題は、たまたま大学入試制度(学校教育)に現れているだけで、本当は社会全体の課題なのです。
社会に属する全員の課題ということで、私もこの記事を読まれている方も当事者になります。
教育改革後、学生は学校で教育してもらえますが、もう大人になってしまった人は自分で自分の教育をし直すしかありません。
これまでの社会や教育環境は教に偏り、育に意識がいっていなかったため、私達大人も育の能力を発揮できていない人が多いのです。
私達も学生さんと一緒で育の能力を育てる必要があると思うのです。
私は9年前から、自分で自分の育て直しをしています。まだまだ育て直しは終わらず、道の途中にいます。
それでも、9年取り組んできたのでその間にわかったこともたくさんあります。
その経験を活かして、自分を育て直し、多様な能力を発揮したいと思っているクライアントさんのサポートをしていきたいと思っています。
長くなりましたので、続きは次の記事に書かせていただきます。
これからの教育② へ続く
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