子ども達は、好きで家で暴れるのではありません。わかってほしい、家族なら理解してほしいと訴えます。でも、体は大きくなり、家族を殴るつもりはなかったけれど、結果家族に怪我をさせてしまうこともあります。「そんなつもりではなかった」と子どもたちは言います。親も子供はかわいい、でも、小さな時なら、そんなに怖がらないけど、体が大きくなった中学生、高校生が、親よりも大きくなった時の家庭内暴力は、子どもも、親も予想しない方向に動くことがあります。
「殴ってごめんよ」と青年は言いました。殴ってからごめんねと言います。でも、何度も何度も殴られている親にとっては、謝る子どもが信じられないと言います。
「先生、あの子は殴ってごめんといつも言います。でも、また殴ってくるのです」
仕方なく、警察に連絡します。親は「どうしようもないのです。ただ子どもが怖いです」
警察から、鑑別に行く子ども。鑑別から出てくると、また同じことを繰り返します。
「先生、一度は反省します。でも、親の顔を見ていると、またイライラしてくる。自分でもどうしようもない」と子どもは言います。渦に入った状態ですから、やはりその時は、渦から出すことを支援します。
家族では解決できないのが、多いです。距離を取ることが大切です。渦の輪が大きい時は、時間もかかります。家族問題は難しいです。一番傍にいるのが家族です。だからこそ、第三者に委託しないと難しいです。
今回のコロナ禍では、家族問題も複雑に絡み合って出てきます。
でも、そのような青年が、「親に迷惑かけてきたから、親孝行をしたい」という時があります。
多くの青年が、本来の家族に戻ります。
家族間での問題は、複雑で、解決の方向には時間がかかります。でも、いつかは本来の家族に戻る時がきます。時間はかかります。でも、必ず解決の方向に向かいます。諦めないでください。
今日は、地元の新聞社の取材を受けました。またどこかで、掲載されるかと思います。