朝、自宅を出ようとすると、いつもの様子とは違いました。
腕に「報道」の文字が見えます。
急ぎ、いつもの道を避けて、反対側のルートで学園に向かいました。田原駅にも多くの人々がいたようです。
確かに、初めての高校登校日です。
高校生を捕まえて、いろいろ聞くのでしょうか。
同級生だったと言う生徒。
出身中学校では、何か心配なことがあったら、先生に言ってと全クラスで担任の先生が話したそうです。
私も高校1年生の英語授業。
授業の前に、家族についての想いなどを話しました。
卒業生が卒業アルバムを取りに来ました。
その中で、ゆずりは学園卒業生ではないのですが、
「あの事件すごく気持ちが分かる。だから、家を出たんだけど」
「また、困ったことがあったら、ママさんのとこに来てもいいですか」
「もちろん、いつでも困ったことがあったら、来なさい」
家族問題は外からは見えません。
そしてさらにまた千葉で事件が起きました。
「誰でもよいから殺したかった」と中学3年生の言葉。
昔からよく言われた言葉です。
家族問題も子ども達の心の中も深い闇です。