子どもたちに寄り添って20年。海と森の自然環境が、この子どもたちにいいのではないかと、森の里山作業に入り、地域の人々、企業からの協力、全国ボランティアナイスの若者たちと一緒に作ってきたこの学校。いじめのない学校を目指しても、いじめのない学校の実現は、難しいです。目標とするものはありますが、いじめゼロになかなかならないのは、つらいですね。
今日も一人の生徒と話しましたが、教師サイドの捉え方と、生徒側の捉え方とは違います。支援の形のつもりが、「おせっかい」にもなりますし、個性を「長所」と捉えてほしいのですが、「障害」と捉えてしまい、なかなか壁は厚いです。自分の言葉の解釈で、誤解が生じてしまいます。
9月を目標に、「不登校学びに寄り添って」(仮題)出版に向けて、執筆しています。30年の教育現場から離れて、理想にしたい学校作りをしてきました。環境作りから始めて、今もまだまだ作成中。終点がありません。軌道修正しながら、日々変化、更新中です。進んだと思ったら、後退です。
本は、序章から始まり、1章 潮風の電話 救えなかった命
2章 発達障害 多岐にわたる発達障害 目の前の子どもたちのすばらしさ
3章 いじめ 不登校 ひきこもり
4章 家族問題 子どもを殺す 親を殺す そして再び家族に
5章 教育現場に思う 教師のいじめ 自殺 発達障害への理解を求めて
6章 もうひとつの学校 パパさんママさんと呼ばれて 夢を掴む 卒業生 一兆倍楽しい在校生
といった構成で進めています。膨大な文章をどこまで分かりやすく、コンパクトにまとめられるかの作業です。
お金があまりないため、どこを節約し、どこに比重をかけるか、悪戦苦闘です。インターネットでの本の作成も考えましたが、やはり細かな打ち合わせが必要で、製作費はかなりかかりますが、やはり業者に頼む方向にしました。
教育現場に30年、日本にひとつの学校作りに20年。私は、子どもたちが好きです。