今日、風俗、上がります。

今日、風俗、上がります。

15年前に飛び込んだ風俗の世界。そのとき起こったこと、感じたことは今でもハッキリ思い出せることばかり。
名前などは変更していますがノンフィクションです。

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ソープ嬢になってあたしはその手取りの多さにびっくりした。


お店の料金表には


入浴料20000円


と、書いてあったがこれはお客さんがお店に支払う総額ではなかった。
この入浴料というのはあくまでお店に支払うお金。
女の子には別にサービス料というのがかかるのだった。


不思議な料金体系だと思ったけれど売春をしていません、あくまで個室の中で何をしてるのかはお店は知りませんよっていうスタンスなのかなと思う。


だからお客さんは個室で女の子に別にお金を手渡しする。


あたしの手取りは120分で40000円
本指名(リピーターさん)だったら45000円
とんでもないお給料だった。


土曜日、日曜日に13時、15時、17時と受付をしてお客さんについて最低一日120000円!!


こんなに高額なのにお客さんがくることに驚いた記憶がある。


それにしてもお客さん…総額60000円払って素人サービス…


ほんとにただの地雷嬢っていうか地雷店だな…(´・ω・`)


でも、当時はそれなりに一生懸命だったし自分なりには頑張っていたと思う。
紫音なんて


あたし、途中で寝ちゃったよ~!!てへ♡


てへ♡とは、言ってないけどそんな感じだった笑
紫音はいかに楽してお金を稼ぐか…それを常に研究していて、結果、ただの手抜き嬢になっていた笑
ソープ(しかも高級店)でプレイ中に寝るなんて!!
紫音は相変わらずわが道を突き進んでいたな。



話が逸れましたが。


あとはプレイの説明だったけれど、あたしはどんな感じなんだろう??と、緊張していた。


が。


社長が


お前は18歳!!
素人!!
それを売りにするからソープのお店のプレイは一切しなくていい。
マットもいらない。
でも、お客さんに年齢は20歳ってことにするから!!


と、言われた。
ソープなのにソープの接客は一切いらないと。
マットも出来ないって説明するからしなくていい、素人を売りにしろと。


年齢は20歳…?
やっぱり18歳ってNGなんじゃ??


と、疑問も浮かんだがそこはもう気にしないことにして笑


社長からは別にソープのようなハードな接客はしなくていいから普通に恋人のようにプレイしてくれと言われたのだった。


当時はそれで納得したけれど、今考えるとありえない笑
ただの地雷嬢じゃないか笑!!
まぁ、お店からマットプレイや即即プレイ(風俗用語で即尺即ベッド、お風呂に入る前に入室後すぐ一回プレイするという意味。当時は嫌がらせでお風呂にわざと入ってこないで汚いままソープ嬢にプレイさせるというお客さんもいたらしい…そんな寂しい人には当たったことないけれど)はありませんよ~と、説明があるぶん、まだマシだけど。


こうして一通りお店の中、プレイの説明を受けてあたしはソープ嬢デビューすることになる。
プレイの部屋は二階と三階。
ギシギシいいそうな古い階段を上がると部屋が四つ。
突き当たりに交換用のタオルとローション。


あたしは部屋に案内された。


中もまぁ…外観と内装と変わらず古い!!
田舎のふるーーいラブホに入った感じ。


奥にシングルサイズのベッドがあって手前に小さなテーブル。
左手にお風呂場。
湯船もついている。


そして気になったのが洗い場の隅に置かれた


ドラム型洗濯機のような物体…


あれは一体…??


社長に訊ねると


サウナだよ!!
一人用の!!


と。
また、求人の話になるけれど、ソープの求人は「ソープ」とは表記されていない。
ソープの求人は


高級個室サウナ


という表記だ。
要はここは決して


本番(セックス)をする場所ではありません。


ということだと思う。
ソープなんて言っちゃえば売春。
でも売春は禁止だから表向きは高級個室サウナ。
中で何やってるかは暗黙の了解…みたいなものなんだと思う。


あくまでもここは高級個室サウナ
だからサウナは無くてはならない…ということ。
でも、隅に置かれ、誰も使っている様子はない笑
そりゃそうだ。高いお金払って何故一人でこんなドラム型洗濯機みたいな物に入らなくてはならないのか笑


どの部屋にも一台、この怪しいサウナが設置されていた笑


あとは大きなマット。
ソープといえばマットプレイ。
銀色の大きなマットが立て掛けてあった。


あたしは今でもプールや海で似たようなマットで遊んでる人を見ると


ソープのマットみたいだね!!


と、旦那に言う笑


旦那は


うちにも欲しいな~!!
マットプレイしてくれるんでしょ!?


と、言ってくれる笑


まぁね!!
でも有料だけど♡


いずれひろーいバスルームにあのソープのマットを設置するって言ってた笑
今度サウナも設置してねと伝えておくかな笑


年齢確認が終わったあと、ふと気付いたことがある。


たいていの風俗は18歳以上(高校生不可)という表記で求人がかかっている。
けれどソープは20歳以上と、表記されているお店がほとんど。
でもあたしはまだ18歳。
ソープで働けるものなのかな?と。


あたしは社長に訊ねてみた。
すると社長は


条例では20歳以上なんだけど法律にはひっかからないから大丈夫!!


と、言った。
その時は法律にひっかからないなら大丈夫なのかぁ…と、納得したけれど、よく考えたら条例にはひっかかる…結局バレたら警察出てくるんじゃ??


そのあたりは結局深く調べなかったから本当のところはどうなのかはわからなかったけれどかなりブラック寄りのグレーな感じがする笑


でも高校生で風俗嬢だったあたしはとっくに法律違反だったし今更だな…と、今になって思う。


そして指名用の写真を撮って、お客さんが見るアルバムに写真を入れて次は部屋の案内だった。
いよいよ、吉原にタクシーが入ると大きなパラソルを持った黒服が指名写真をたくさん持って店の前に立っている。
きっとフラッと歩いてる人を客引きするんだと思う。
昔はこういう風に客引きがたくさん繁華街にはいたな。


タクシーを降りると、お店に入った。
第一印象。


古っっ!!


でした笑
何か吉原って増改築とか出来ないって聞いたけど後に新しい超綺麗なお店オープンしてたから増改築出来ないって噂話だったのかな?


まぁとにかく古かった笑
エンジ色の絨毯と古くさいソファ。
そして部屋の一番奥にあるパソコンの前に座るおじいさん。


そのおじいさんが社長だった。


社長、友達連れてきた!!


紫音に言われて振り向いた社長。


紫音の友達か!!


あたしは社長の向かいに座った。


じゃあまず年齢確認の身分証ね!!


と、言われて保険証と高校の卒業アルバムを出した。
顔写真付きの身分証が無かったから保険証と卒業アルバム。


じゃあ年齢確認のために…これが美月ちゃんね!!


社長はあたしの写真を確認して、パッと横の女の子の名前を隠した。


この子の名前は?


…○○さんです。


正解!!


と、あたし以外のクラスの友達の名前を隠して当てさせる。


最近はお姉さんの卒業アルバムとかを持ってくる子がいるからクラスメイトの名前を言ってもらって本人か確かめるんだよね


と。
なるほど。
確かにお姉ちゃんの卒業アルバムだったらクラスメイトの名前まではわからない。
なかなか頭の良い確認の仕方だった。