はーいどうも。
今回はディズニー制作のテレビ用アニメーションについて語っていきたいと思います。
1980年代頃からディズニーはテレビカートゥーンにもかなりの力を入れていて、現在でもディズニーチャンネルを中心に沢山のテレビアニメーションの名作を生み出した続けているんです。
有名なところでいくと「フィニアスとファーブ」「ダックテイルズ」最近では「ミラキュラス レディバグ&シャノワール」や「悪魔バスター★スター・バタフライ」「キム・ポッシブル」等が高い人気と評価を得ています。
今回はそんな作品群の中からディズニーを代表するあのコメディスターが主役を張ったこちらの大人気ギャグカートゥーンについて語っていきたいと思います。
(※当ブログは基本ネタバレありです。ご了承下さい。)
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パパはグーフィー
(原題:Goof Troop)
1992年
製作指揮
ロバート・テイラー
マイケル・ペラザ・ジュニア
データ
1992年〜制作・放送された全78話のディズニーのテレビアニメーションシリーズ。
ディズニー・テレビ・アニメーションにより制作されディズニーチャンネルにて初放送され、その後各系列チャンネルや番組で繰り返し放送が行われました。
ディズニーの人気キャラクター・グーフィーを主役としたオリジナル設定によるアニメーションシリーズで、1950年代のグーフィーの短編シリーズ「グーフィーのお父さん」等の父子系エピソードから着想を得て構想されたファミリーシットコム。
グーフィーやピートを起点に巻き起こる一話完結のドタバタギャグが毎話繰り広げられます。
さらに同じくディズニーのレギュラーキャラクターであるピートとレギュラー出演し、その家族となるキャラクター達も初登場となりました。
製作指揮を務めたのは「アラジン 完結編 盗賊王の伝説」ロバート・テイラーと「美女と野獣」「リトル・マーメイド」「アラジン」「ティンカー・ベル」シリーズ等錚々たるディズニー作品に多数携わり現在はイマジニアリングを務めるマイケル・ペラザ・ジュニア。
音楽はマーク・ワッターズ。
「アラジン」「リトル・マーメイド」「くまのプーさん」等実に様々なディズニー続編やテレビ作品を担当しているエミー賞常連の作曲家です。
主人公のグーフィー役はビル・ファーマー。
言わずと知れたグーフィーの現在の専属声優です。日本語版はこちらも説明不要の島香裕さん。
日本語版は坂本千夏さん。
もう一人の主人公でもあるピート役はプーさんの二代目専属声優としても有名なレジェンド、ジム・カミングス。ピートの四代目専属声優ですが、彼がピートを演じたのは今作が初めてでした。日本語版は大平透さん。
他にもロブ・ポールセンやナンシー・カートライト、フランク・ウェルカー等ディズニーお馴染みの実力派キャストがレギュラーとして顔を揃えています。
ストーリー性度外視で完全一話完結のギャグカートゥーンに徹した今作ですが、キッズ・ファミリー層やキャラクターファン層を中心に幅広い人気を獲得しピート役のジム・カミングスがアニー賞も受賞。
グーフィーやピートにとってはテレビ層にキャラクターをアピールする非常に大きなキャリアの一つとなり、特に今作から登場したグーフィーの息子・マックスはキャラクターとして大きな人気と認知度を獲得しディズニーのレギュラーキャラに仲間入りを果たしました。
さらに今作の人気を受けて二本の続編映画も制作され、中でも「グーフィー・ムービー ホリデーは最高!!」は現在でも隠れた名作ディズニー映画の一つとして高い人気を維持し続けています。
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あらすじ
一人息子のマックスと共に生まれ故郷である「スプーナービル」へ引っ越しを行おうとしていた。
グーフィーの同級生であるピートは中古車販売の仕事をしながら家族と共にスプーナービルで暮らしており、トラブルメーカーであるグーフィーの帰郷に焦る。
しかも不動産の仕事をしている妻のペグの計らいもあり、なんとグーフィー親子はピート宅の隣家に入居する事になった…。
なんとかグーフィー達を追い出そうとするピートだが…。
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感想
設定や扱い方等結構乱れてたりして。
大人気となった How toシリーズ(教室シリーズ)以外は…全くの別人になってみたり、その他大勢のモブになってみたり…。
そんな中でグーフィーの現在に至る確固たるキャラを決定付けたのって、このテレビシリーズなんじゃないかと思っています。
これまではただ間抜けだけのキャラだったところを…【ドジで間抜けでハチャメチャだけど、兎に角息子想いの温かいお父さん】というイメージに変え、それを広く世間に認知させましたよね。
もう一人の主人公であるピートもほぼ初となる「ヴィランじゃない役柄」となりましたが、狡賢くて性格ひん曲がってるけど何処か憎めない…というポピュラーイメージを今作で決定的にしました。
(※ただまぁ…これは後でも触れますが今作のピートは確かにヴィランではないですがある意味ヴィランの時より酷いです…w)
兎に角カートゥーン然としたギャグに次ぐギャグの応酬。
ストーリー性や教訓メッセージなんて二の次…道徳観なんて完全無視…
「これぞカートゥーンだ!」
と豪語するかの如く毎話毎話絵に描いたようなドタバタギャグ一辺倒で押して押して押しまくります。
重力無視・物理法則無視の昔ながらのハチャメチャカートゥーンギャグがまるで金太郎飴のように切っても切っても溢れ出し、毎話のように家が全開したり街が崩壊したりグーフィーやピートが普通に考えたら経済的にも身体的にも再起不能な状態に陥ったり…。
前後の繋がりなど度外視のやりたい放題ぶり。
ストーリー性の薄い中でのオーソドックスカートゥーンギャグの応酬に次ぐ応酬なので、好きな人はメチャメチャ楽しいんですけど…どんなに好きでも途中食傷というか…だんだん頭おかしくなってきますw
ただ本当に完全なる一話完結コメディなのでエピソード間の繋がりもほとんど無く、とにかくただただ底抜けに明るいだけのギャグアニメなので眺めているだけでもとっても楽しいです。
いつどんな場面を見ても面白いという…気軽に流し見するのに凄く最適な作品だと思います。
今作から飛躍を果たす事になるマックスは勿論なんですが…特にピート家の面々。
息子のPJと娘のピストル、そして中でも奥さんのペグがもう本当に良いキャラしていて…
どう見てもダメ男であるピートを見事に尻に敷きながらもユーモアもしっかりあって…カオスなこの作品において唯一まともなキャラというかオアシス的存在でしたw
何気にシットコムとしてよく考えたキャラ配置になってるし、ストーリー性は薄いんだけどキャラはそれぞれすんごい立ってるんですよね。
グーフィーももちろんなんですがピートがね…もう活き活きと大暴れしてます…。
やってる事はヴィラン時代より遥かにクズですw
そしてこのピートのクズっぷりがこのシリーズを非常に面白いものにしてくれているんですよね。
グーフィーは逆で、ドジで間抜けなのは変わらないんですがそれ以上に純粋で家族や友達想いな面が際立っていてその辺のバランスも良かったです。
この個性的で魅力的なキャラクター作りが、今作の成功の大きな要因だったのは間違いありません。
自分もやはりストーリーやメインギャグそのものよりもこのキャラクター達に会いたくてついつい観ちゃう…みたいな感じにいつの間にかなってましたから。
ペグとかピストルとか…この作品だけのキャラになってしまったのはやっぱり今でも勿体ないと思ってしまいますね。
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まとめ
本当に…深みも捻りも教訓も教養もメッセージも…そういうのほぼ一つもない古き良きハチャメチャカートゥーン。
古い作品ですけどこの振り切れ具合は逆に今のキッズアニメにはなかなか無いので子供は今見ても普通に楽しいと思いますし、大人は正直ガッツリかぶりつきで観るのは少々厳しいですが前述通りキャラクターが凄く良いですからね。
あとはやっぱりとても重要なのは…
このシリーズの先にあの名作「ホリデーは最高!!」がある事ですよね。
一部設定変更はありますが「ホリデーは最高!!」は今作の正式な続編作品です。
今作を押さえておくとおかないのでは感じ方や感動が大きく変わってきます。
そういう意味でも…是非とも一度はご覧になって欲しい作品ですね。
無理して全話観なくても、エピソードリスト見て気になったやつだけ観てみるのも全然ありだと思います。
「ロビン・フット」や「シャーロックホームズ」のパロディ、グーフィーがお見合いするエピソード等面白いシチュエーションのお話しもいっぱいありますので♪
……個人的にはこういう取るに足らないようなくだらないような、だけど観てるだけで楽しいカートゥーンがやっぱり大好きですね。
「パパはグーフィー」は、現在ディズニープラスで全話配信中です♪
はい!
というわけで今回はこの辺で!
今回も長文駄文にお付き合い頂きありがとうございました♪
また次回。
しーゆーねくすとたぁいむー。