歩行車とシルバーカー(老人車)の違い

 

 

コンパクトで使い勝手の良いシルバーカービックリマーク

 

かわいいラブラブ感じのものや男性用にスタイリッシュなものが、たくさん出ていて迷っちゃいますねニコニコ

 

よく歩行が心配な方に歩行車をご提案させていただくと「シルバーカーがコンパクトでいいな!」とおっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。

 

ちょっと待って!!

 

テクノエイド協会(福祉用具に関する調査研究及び開発、福祉用具情報の収集及び提供、義肢装具士国家試験を実施する公益法人)の「福祉用具選定支援書」によると、『シルバーカーは原則として自立歩行が可能な人で、支えが必要な人、支えがほしいという人には不向き』と記載されています。

 

『シルバーカーの多くの機種が身体を支える為に、床と接している部分を結んだ範囲(支持基底面)の内に身体を十分に入れることができないので、重心が外に出てしまいます。

使用できるのは自立歩行のできる人に限られています。シルバーカーに頼って歩くことは勧められません』とも。

 

歩行車は支持基底面の中に身体を入れることができるので、安定しやすい特徴があります!! (一部歩行車を除く)

 

左右のグリップを側方で支えて歩く歩行車は、体幹(人の胴体)の自然なひねりが得られ、バランスが安定しやすい特徴があります。

シルバーカーのように前方のハンドルを支えて歩く場合は、手首の動きが固定されてしまい、体幹の自然なひねりが使えないので、前傾姿勢(前かがみ)になってバランスをとることが難しくなってしまいます。

 

ただ、もともと円背(えんぱい…背中が丸くなる状態)の方は、無理に体を起こそうとすると足が前に出なくなったり、立つ時のバランスがとれなくなってしまうこともありますので、その場合はシルバーカーの方が使いやすいこともありますビックリマーク

 

屋外で長い距離歩く時や、買い物時に荷物を持って歩くことが難しい人には「シルバーカー」を、歩くときに何かにつかまりたいときは「歩行器」を、ご状態に合わせた用具を使用されると安心ですね飛び出すハート

 

どちらか迷った時には、福祉用具専門相談員・福祉用具プランナー・理学療法士・作業療法士の皆さんにアドバイスをいただくと良いですウインク

 

どちらにしても、お気に入りの福祉用具で、安心してお散歩を楽しんでいただきたいと心から願っていますラブラブ

 

        参考資料 「福祉用具選定支援書」  テクノエイド協会発行