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いろはにほへと
ちりぬるを
色は匂へど 散りぬるを
香り豊かで色鮮やかに
咲き誇る花も
いずれは散ってしまう
「諸行無常」
わかよたれそ
つねならむ
我が世誰ぞ 常ならむ
この世に生きる誰しもが
いつまでも
生き続けられるものではない
「是生滅法」
うゐのおくやま
けふこえて
有為の奥山 今日越えて
無常で有為転変の迷い
その奥山を今乗り越えていく
「生滅滅己」
あさきゆめみし
ゑひもせす
浅き夢見じ 酔ひもせず
悟りの世界に至れば
儚い夢を見ることなく
仮想の世界に酔うこともない
安らかな心境である
「寂滅為楽」
「諸行は無常であって
これは生滅の法であり、
生滅の法は苦である。」
この半偈は流転門
「この生と滅とを滅しおわって、
生なく滅なきを寂滅とす。
寂滅は即ち涅槃、是れ楽なり。」
「為楽」というのは、
涅槃楽を受けるというのではない。
有為の苦に対して
寂滅を楽といっているだけである。
後半偈は還滅門
- 生滅の法は
- 苦であるとされているが、
- 生滅するから苦なのではない。
- 生滅する存在であるにもかかわらず、
- それを常住なものであると
- 観る（妄想を抱く）から
- 苦が生じるのである（無明）。
- この点を忘れてはならない
- とするのが
- 仏教の基本的立場である。
良寛さんの言葉
訳は、わたしが
してみましたよ
人（ひ）トハ
含（ふ）クム
道（み）チ
アリテ
人とは、含む道
日の神、月の神による森羅万象の理と
人間の生きる道
善（よ）キ
命（い）ノチ
報（む）クヒ
名（な）アリ
正しき道を生きてこそ
報いが生じる
親ヤ（や）子（こ）ハ
倫（と）モガラ
元（も）トノ
因（ち）ナミ
親子は、ほかとは比べ物にならない
元からの因縁である
心コ（ろ）ロハ
顕（ら）ハシ
練（ね）リ
忍（し）ノベ
こころは
いろいろな顔をあらわすもの
善行のために
ガマンしなければならないこともある
君（き）ミハ
主（る）ジ
豊（ゆ）タカニ
位ラヰ（ゐ）シ
君子は
豊かにその地位を保つ
巨（つ）カレハ
私（わ）タクシニ
盗（ぬ）スミナ
勿（そ）
君子は、私に
人のものなど、盗まず
悪行はせず
男（お）トコハ
田（た）カヤシ
畠（は）タウチ
芸（く）サキレ
男子は
田畑を耕して
農作物を作り
女（め）ハ
蠶（か）イコシ
績（う）ミ織（お）レ
女子は
蚕を飼って
その絹で、織物を作り
家（ヱ）ハ
饒（に）ギハヒ
栄（さ）カヤセ
家は、にぎやかに栄えさせて
理（り）ハ
宜（べ）照（て）ラセ
物事の筋道は
子々孫々に伝え続けて
ハッキリさせなさい
法（の）リハ
守（ま）モリ
進（す）スメ
法は守って
物事を進めなさい
悪（あ）シキハ
攻（せ）メ
絶（た）エセ
悪しきことは
しっかり正して
やめさせなさい
欲（ほ）シキト
我ワ（れ）トハ
刪（け）ツレ
私欲は
自分のこころの中からは
削って、取り去りなさい
「ひ、ふ、み、よ、
い、む、な、
や、こ、と」
日（火）、風、水、世、井草、虫、
岩魚、鳥、獣、人
人類の進化
