『にゅうもん!』自撮りコメント・リスト(追記) | 高い城のCharlotteBlue

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書評家アイドル 西田藍さんの、書評を紹介してゆきます。
基本的スタンスとして、書評でとりあげている作品は読んだことがあるとしています。
ネタバレを気にする方はご注意ください。

2017.08.25追記

2017年10月号 ダン・シモンズ『ハイペリオン』を追記

 

あとなんか、2017年が2016年になっていたとか、細かいところを修正。

西田さんの『ハイペリオン』評の感想も書きたいが、詩想がまだ戻ってこない。

 

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 SFマガジン10月号を待ちながら、『にゅうもん!』の過去作の感想を書こうと読み返していたら、ふと、気がついた。

 『にゅうもん!』には、必ず西田藍さんの、テーマとなった本を持った自撮りが載るのだけど、その横に毎回コメントがつけられている。

 これ、結構好きで毎回楽しみにしているんだよね。シウマイ弁当に入ってる干しあんずみたいな感じ。いや、これは好みが分かれるかな。

 

 写真の説明になっているケースもあるけれど、作品への端的な感想だったりして、中には短い言葉で絶妙なポイントをついたものもある。これだけでも一読の価値あり。

 というわけで、それだけを取り出して並べてみた。

 

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『にゅうもん! 西田藍の海外SF再入門』

 自撮りコメント リスト

 

2015年1月号 第1回

ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』

『ニューロマンサー』を読み始める前の自撮り。この後笑顔は失われていった

 

 

2015年2月号 第2回

ロバート・A・ハインライン『夏への扉』

猫推し小説だけど、猫を怖がる私でも大丈夫でした♡

 

 

2015年4月号 第3回

アイザック・アシモフ『われはロボット』

読んだら中学時代が懐かしくなって、このあと関係ないのに少女漫画を手に取りました。

 

 

2015年6月号 第4回

スタニスワフ・レム『ソラリス』

好きなアイドルのイベントに行った帰り、『ソラリス』と自撮り。最高の布陣です。

 

 

2015年8月号 第5回

グレッグ・イーガン『しあわせの理由』

パーティーピーポーに扮した合間のにしし

 

 

2015年10月号 第6回

カート・ヴォネガット・ジュニア『猫のゆりかご』

複雑な物事に直面したとき、ボコノン教ではこう言います、目がまわる……と。

 

 

2015年12月号 第7回

パオロ・バチガルピ『第六ポンプ』

どんな未来であろうと適応するしかない、人は遺伝子の器にすぎないのだから、未来に繋ぐまでなのだ。

 

 

2016年2月号 第8回

ブライアン・W・オールディス『地球の長い午後』

グレンのパートナーの女の子たちが、ちょいちょい小馬鹿にされているから切ない……

 

 

2016年4月号 第9回

テッド・チャン『あなたの人生の物語』

著者と思想の合う小説がこんなに快適だなんて!

 

 

2016年6月号 第10回

バリントン・J・ベイリー『カエアンの聖衣』

聖衣が特定の属性が付加されないスーツであるのは意味深ッ!

 

 

2016年8月号 第11回

チャイナ・ミエヴィル『都市と都市』

路上で変質者を〈見ない〉ためには一度見なければならす、という悲しみを思い出した、よ

 

 

2016年10月号 第12回

トム・ゴドウィン『冷たい方程式』

悲劇が悲劇であるための要素、大事なのは〝可哀想さ〟なんだろーな

 

 

2016年12月号 第13回

レイ・ブラッドベリ『火星年代記』

私は文明がすきやから……

 

 

2017年4月号 第14回

コニー・ウィリス『航路』

この表紙の女の子、メイジーがもう大好き!

 

 

2017年6月号 第15回

ケン・リュウ『紙の動物園』

私も折り紙を取り出さなければならない

 

 

2017年8月号 第16回

ロバート・A・ハインライン『宇宙の戦士』

清々しいほどの、反戦感ゼロです!

 

 

2017年10月号 第17回

ダン・シモンズ『ハイペリオン』

これがSF幕の内だ!

 

cakes版

第1回 2015年1月31日

アーサー・C・クラーク『幼年期の終わり』

たぶん私がオーバーロードみたいな存在に出会うことはないから、その代替に、こうやって本を読んでいるのかもしれない。

 

 

第2回 2015年3月26日

アルフレッド・ベスター『虎よ、虎よ』

恐ろしい容姿の上に乱暴者で粗野、そこがインテリ女性にモテモテという、「虎」な彼にはよほど男性的な魅力が……あるようですが私のタイプではありません。

 

 

第3回 2015年5月21日

ジェイムス・ティプトリー・ジュニア『接続された女』

わたしって女の子らしいかしら

 

 

第4回 2015年9月25日

アーシュラ・K・ル・グィン『闇の左手』

ドレスを着てみたよ、どうかな、女の匂い、むんむん、する? うーん、女の匂いって、どんな匂い?

 

 

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現時点(2017.08.02)の僕のお気に入りは

 

『冷たい方程式』

悲劇が悲劇であるための要素、大事なのは〝 可哀想さ〟なんだろーな

 

『火星年代記』

私は文明がすきやから……

 

『宇宙の戦士』

清々しいほどの、反戦感ゼロです!

 

 あたりかなあ。『カエアンの聖衣が』もいいし、『都市と都市』『紙の動物園』もなかなかだけれど。

 このセレクトは僕がもともと読んでいるから、というものだろうな。未読の人だとだいぶ違うかもしれない。

 それにしても、後半に行くほど良いものが多くて、最新作の『宇宙の戦士』が素晴らしかったのだから、今後もこのリストが更新される可能性は大だな。

 

 

 うーん、だけど写真と一緒じゃないと良く分からないのも多いな。

 SFマガジンはモノクロページの写真なので、ネットで探したら半分ぐらいは元の写真が集まったけど。

 実は本を持っている西田さんの写真はコレクションしているのだ。

 

 

 あっ、「わたし」がある……。